スパイの妻WIFE OF A SPY
スパイの妻
元はテレビ用に作られた作品です。そのぶん端正にまとまっています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 黒沢清
- 脚本
- 濱口竜介、野原位、黒沢清
- 出演
- 蒼井優、高橋一生、東出昌大
- 上映時間
- 115分
- 公開
- 2020年10月
あらすじ(ネタバレなし)
1940年、神戸。貿易商の福原優作は、妻の聡子と何不自由ない暮らしを送っています。優作は趣味で映画を撮っています。
満州へ出張した優作は、何かを見て帰ってきます。彼の様子は変わり、姪の文子を連れて戻ってきます。
聡子は夫の秘密を知ろうとします。憲兵になった幼なじみの泰治は、優作を疑い始めています。
ここが見どころ
自主映画という装置
優作が撮る素人映画が、物語の鍵として機能します。フィルムが証拠にも偽装にもなります。
蒼井優の演技
ヴェネツィアで銀獅子賞を受賞した作品の中心です。芝居がかった台詞回しが、意図的に選ばれています。
黒沢清の空間
洋館の廊下、暗い部屋の奥。ホラー作品と同じ空間感覚が使われています。
この映画について:夫が何かを隠している。妻はそれを知りたい。
元はNHKの8Kドラマとして制作され、劇場公開されました。そのため画面の作りが整っており、黒沢清作品としては入りやすい部類です。
扱っているのは、国家が隠したことを知ってしまった個人がどうなるかという問題です。実際の出来事が背景にあります。
難点は、台詞回しが不自然に感じられる人がいることです。これは意図的な選択ですが、好みは分かれます。
この作品の良さ
- 自主映画という装置
- 蒼井優の演技
- 黒沢清の空間演出
当サイトの評価
4.0/5.0
夫が何かを隠している。妻はそれを知りたい。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.1 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- ヴェネツィア
- 銀獅子賞 2020年・監督賞
- 日本アカデミー賞
- 受賞 最優秀主演女優賞ほか
- IMDb
- 6.4 /10
2020年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞しました。
元はNHKの8K放送用ドラマとして制作された作品です。
こんな人におすすめ
- 黒沢清作品に入りたい人
- 戦時下の日本を描いた作品に関心がある人
- サスペンスが好きな人
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