卒業
結婚式に乗り込む場面だけが記号として残っていますが、あれはハッピーエンドではありません。そこを含めて紹介します。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- マイク・ニコルズ
- 出演
- ダスティン・ホフマン、アン・バンクロフト、キャサリン・ロス
- 音楽
- サイモン&ガーファンクル
- 上映時間
- 106分
- 日本公開
- 1968年6月
あらすじ(ネタバレなし)
優秀な成績で大学を卒業したベンジャミンは、実家に戻ったものの、将来について何も決められずにいます。周囲の大人たちは無責任な助言ばかりを口にします。
そんな彼を誘惑したのが、父の共同経営者の妻ロビンソン夫人でした。目的のない関係が続く中、ベンジャミンは夫人の娘エレインと出会い、彼女に本気になってしまいます。
ここが見どころ
サイモン&ガーファンクルの使い方
既存の楽曲を全編に配し、場面の意味を歌詞に語らせる。この手法を一般化したのがこの作品です。
最後の数秒
花嫁を奪ってバスに乗り込んだ二人が、笑顔のあと、少しずつ真顔に戻っていく。ここが撮られていることが、この映画の全部です。
この映画について:有名なラストの、その先の数秒がいちばん重要。
1960年代のアメリカで、若い世代が大人の価値観を信用できなくなっていた空気が、そのまま作品になっています。主人公には確たる主張もなく、ただ「これじゃない」とだけ感じている。
撮影と編集が実験的で、水中、ガラス越し、長いカットからの急な切り替えなど、当時としてはかなり攻めています。
難点は、いま観ると主人公の行動がかなり身勝手に見えることです。エレインの意思も十分に描かれない。ただ、その青臭さと自己中心性こそが記録されているのだとも思います。
この作品の良さ
- 既存曲を全編に使う手法の確立
- 最後の数秒に主題を置く構成
- 実験的な撮影と編集
当サイトの評価
有名なラストの、その先の数秒がいちばん重要。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 5.0 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 監督賞
- IMDb
- 8.0 /10
- 主題歌
- 大ヒット 『サウンド・オブ・サイレンス』ほか
第40回アカデミー賞で監督賞を受賞。サウンドトラックも大ヒットし、映画音楽に既存のポップスを使うという流れを決定づけた作品とされています。
こんな人におすすめ
- 1960年代アメリカの空気に興味がある人
- 音楽の使い方に注目したい人
- 青春映画の古典を押さえたい人
配信を探す
各サービスで「卒業」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。