TEKI COMETH
邦画2024年ドラマ2020年代吉田大八

前半は静かな日常。後半でまったく別の映画になります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
吉田大八
原作
筒井康隆
出演
長塚京三、瀧内公美、河合優実、黒沢あすか
上映時間
108分
公開
2025年1月

あらすじ(ネタバレなし)

77歳の渡辺儀助は、フランス文学の元大学教授です。妻に先立たれ、都内の古い一軒家で一人暮らしをしています。

彼の生活は完璧に規則正しい。市場で買い物をし、丁寧に料理を作り、パソコンで日記を書きます。貯金の残高から、自分の余命を計算しています。

ある日、パソコンに「敵が来る」というメッセージが届きます。誰からのものかは分かりません。

ここが見どころ

料理の描写

前半、儀助が作る食事が丁寧に映されます。この規則正しさが崩れることが、後半の恐ろしさです。

モノクロの選択

彩度のない画面が、老いた男の世界を示します。

長塚京三の演技

ほぼ全編に出ずっぱりです。この役でいくつもの主演男優賞を受賞しました。

この映画について:77歳の元大学教授が、一人で規則正しく暮らしている。

原作は筒井康隆が1998年に発表した小説です。老いと妄想が混ざり合っていく過程を、説明せずに見せます。

どこからが現実でどこからが妄想かは示されません。観客も判断できないまま進みます。

難点は、性的な妄想の描写があること。それを老いの症状として提示していますが、受け付けない人はいるでしょう。

この作品の良さ

  • 前半の生活描写
  • 長塚京三の演技
  • 現実と妄想を区別しない構成

当サイトの評価

4.1/5.0

77歳の元大学教授が、一人で規則正しく暮らしている。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.5
音楽4.1
演技4.7
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

東京国際映画祭
3冠 2024年・作品賞ほか
原作
筒井康隆 1998年
IMDb
6.9 /10

2024年の東京国際映画祭で、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀男優賞を受賞しました。

原作は筒井康隆が1998年に発表した小説です。

こんな人におすすめ

  • 老いを扱った作品に関心がある人
  • 筒井康隆の作品が好きな人
  • 説明のない映画が平気な人

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