タンポポTAMPOPO
タンポポ
日本より海外で人気の高い作品です。構成が変わっているので、そこを説明します。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 伊丹十三
- 出演
- 宮本信子、山崎努、役所広司、渡辺謙
- 上映時間
- 114分
- 公開
- 1985年11月
あらすじ(ネタバレなし)
トラック運転手のゴローは、雨の夜に立ち寄ったラーメン屋の味に落胆します。店を切り盛りする未亡人タンポポは、彼に「うまい店にしたい」と教えを乞います。
スープ、麺、チャーシュー。二人は他店を偵察し、師匠を探し、試作を重ねていきます。その一方で、映画には食にまつわる無関係な短い挿話が次々と差し込まれます。
ここが見どころ
西部劇の型
流れ者が町にやってきて、問題を解決して去る。ラーメン屋の話に西部劇の構造をそのまま被せたのがこの映画の骨格です。
無関係な挿話
食に関する短い話が、本筋と何の関係もなく挟まります。この脱線こそが本編だという見方もできる。
この映画について:ラーメン屋の再建と、食べることをめぐる短編集。
構成が変わっています。本筋と挿話が交互に来て、挿話は一度も本筋に合流しません。普通なら失敗ですが、この作品では「食べること」という一点で全部が繋がっています。
食べ物の撮り方が徹底して官能的で、湯気、油、すする音が強調されます。この撮り方はその後の食の映像に広く影響しました。
難点は、挿話の中に性的な描写を含むものがあり、家族向けではないことです。また構成が散らばるので、物語を追いたい人には向きません。
この作品の良さ
- 西部劇の型をラーメン屋に被せた発想
- 食べ物の撮り方
- 挿話の自由さ
当サイトの評価
4.6/5.0
ラーメン屋の再建と、食べることをめぐる短編集。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- 海外
- 高評価 日本以上に人気が高い
- IMDb
- 7.9 /10
- 影響
- 食の映像 以降の描写に波及
日本国内以上に海外での評価が高い作品で、「ラーメン・ウエスタン」と紹介されることもあります。食べ物を官能的に撮る手法は、以降の映像作品に広く影響しました。
こんな人におすすめ
- 食べ物の映画が観たい人
- 変わった構成の作品が好きな人
- 伊丹十三作品を追いたい人
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