太陽(2016年・邦画)のイメージ

太陽

3.6/5当サイトの評価(5点満点)

SFの体裁を借りた、階級と差別の話です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
入江悠
原作
前川知大の戯曲『太陽』
出演
神木隆之介、門脇麦、古川雄輝、綾田俊樹
製作国
日本
公開
2016年
ジャンル
SF/ドラマ

あらすじ(ネタバレなし)

ウイルスの流行により、人類は二つに分かれました。感染を経て高い知能と長寿を得た「ノクス」と、従来のままの「キュリオ」です。

ノクスは日光を浴びられませんが、社会の中枢を占めています。キュリオは地方の集落に押し込められ、貧しい生活を強いられていました。

村に暮らす鉄彦は、この状況に憤っています。一方、幼なじみの結は、ノクスへの転換手術を受けて村を出ようとしていました。

ここが見どころ

設定が差別構造を反映

選ばれた側と取り残された側。SFの設定が、そのまま現実の格差の比喩になっています。

村の閉塞

出て行く者と残る者。地方の若者が抱える現実が、設定を通して描かれます。

戯曲が原作

台詞が多く、議論が長い。舞台劇としての性格が強く残っています。

この映画について:夜しか生きられない者が、社会の上に立っている。

SFの設定ですが、扱われているのは選ばれた側と取り残された側という、極めて現実的な問題です。

村を出たい者と、残って怒る者。その対立が、地方と都市の関係そのものとして描かれます。

戯曲が原作のため台詞が多く、議論の場面が長い。映画としての動きは少なく、説明的だと感じる人はいるでしょう。

終盤の展開は観念的で、具体的な解決は示されません。問題提起として受け取るのが正しい作品です。

この作品の良さ

  • SF設定を差別構造の比喩にした着想
  • 地方と都市の関係の描き方
  • 神木隆之介と門脇麦の対立
  • 解決を示さない誠実さ

当サイトの評価

3.6/5.0

夜しか生きられない者が、社会の上に立っている。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.6
映像美3.9
音楽3.7
演技3.9
余韻3.7

世間ではどう評価されているか

原作
前川知大 の戯曲
監督
入江悠
公開
2016

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

前川知大の戯曲を原作とする作品です。

台詞と議論が多く、映画としての動きが少ないという指摘があります。

こんな人におすすめ

  • 設定で社会を語るSFが好きな人
  • 地方の閉塞を扱った作品に関心がある人
  • 舞台劇的な会話劇に耐えられる人

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