

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
映画としての評価と、ファンサービスとしての完成度が大きく食い違う作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
- 製作
- イルミネーション、任天堂
- 声の出演(英語版)
- クリス・プラット、アニヤ・テイラー=ジョイ、ジャック・ブラック
- 製作国
- アメリカ・日本
- 公開
- 2023年
- 興行収入
- 140.2億円(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
ブルックリンで配管工事の会社を始めたマリオとルイージ。仕事は上手くいかず、家族からも認められていません。
地下の水道管を修理していた二人は、緑の土管に吸い込まれます。マリオはキノコ王国へ、ルイージはダークランドへ。兄弟は離れ離れになってしまいました。
キノコ王国では、ピーチ姫が大魔王クッパの侵攻に備えていました。マリオは弟を救うため、姫とともにクッパに立ち向かうことになります。
ここが見どころ
意匠の再現
ブロック、土管、キノコ、レインボーロード。ゲームの記号を一切崩さずに立体化しています。任天堂が製作に深く関わった成果です。
ジャック・ブラックのクッパ
ピアノを弾きながら片思いの歌を歌うクッパ。本作で最も話題になった要素で、キャラクターの再解釈として成功しています。
音楽
近藤浩治によるゲーム音楽が全編に編曲されて流れます。ファンにとっては、これだけで価値があります。
この映画について:ゲームの記号を、そのまま映像にする。
映画としての物語は非常に薄い作品です。目的が明快で、障害があり、乗り越える。それ以上のものはなく、人物の内面も深まりません。
しかし、この作品が目指したのは物語ではなく「ゲームの世界を動く映像にすること」でした。その一点では完全に成功しています。画面の隅々まで元ネタが詰まっています。
1993年の実写版が失敗作として記憶されているだけに、今回の再現度は対照的です。任天堂が製作に関与したことの効果がはっきり出ています。
批評家の評価は低く、観客の評価は高い。この乖離が本作の性格を表しています。ゲームを知っているかどうかで体験が変わります。
この作品の良さ
- ゲームの意匠の忠実な再現
- ジャック・ブラックのクッパ
- 近藤浩治の音楽の編曲
- 画面の情報量
当サイトの評価
ゲームの記号を、そのまま映像にする。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.4 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 3.7 |
| 余韻 | 3.6 |
世間ではどう評価されているか
- 興行収入
- 140.2 億円(日本)
- 製作
- 任天堂 が深く関与
- 公開
- 2023 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
任天堂とイルミネーションの共同製作による作品で、世界興行収入は13億ドルを超えました。
批評家の評価は低い一方、観客からの評価は高いという乖離が見られた作品です。
こんな人におすすめ
- マリオのゲームを遊んだことがある人
- 家族で観る作品を探している人
- 物語より画面の情報量を楽しめる人
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