MILLIONAIRE
スラムドッグ$ミリオネア
構成の妙で見せる作品です。インドを描いた作品としての批判もあるので、そこも書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ダニー・ボイル
- 原作
- ヴィカス・スワラップ
- 出演
- デヴ・パテル、フリーダ・ピント、アニル・カプール
- 音楽
- A・R・ラフマーン
- 上映時間
- 120分
- 日本公開
- 2009年4月
あらすじ(ネタバレなし)
ムンバイのスラム出身の青年ジャマールが、テレビのクイズ番組で最高賞金の一歩手前まで勝ち進みます。学もない彼が正解し続けることを不審に思った番組側は、警察に通報します。
取り調べの中で、ジャマールは一問ずつ説明を始めます。それぞれの答えは、彼が生きてきた過酷な人生のどこかで手に入れた知識でした。そのすべては、幼なじみの少女ラティカに繋がっています。
ここが見どころ
問題と記憶の対応
クイズの各問が、人生のある時期に対応しています。回想を挿入する理由が構造として用意されているので、話が散らばりません。
A・R・ラフマーンの音楽
疾走感のある楽曲が全編を引っ張ります。アカデミー作曲賞と歌曲賞を受賞しています。
この映画について:クイズ番組の一問ごとに、人生が一つずつ明かされる。
構成が上手い作品です。クイズという枠が、回想を挟む理由と、時間制限と、緊張を一度に提供している。脚本の設計として非常に効率的です。
ダニー・ボイル監督らしい速い編集と鮮やかな色彩で、重い題材を見やすくしています。
一方で批判もあります。スラムの貧困を外部の視点で消費しているのではないかという指摘は、インド国内からも出ました。物語も都合よく整いすぎており、そこを気にする人はいると思います。
この作品の良さ
- クイズという枠が構成上すべてを兼ねている
- A・R・ラフマーンの音楽
- 重い題材を見やすくする編集と色彩
当サイトの評価
クイズ番組の一問ごとに、人生が一つずつ明かされる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.9 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 8冠 作品賞・監督賞ほか
- IMDb
- 8.0 /10
- 評価
- 賛否 インド国内では批判も
第81回アカデミー賞で作品賞・監督賞を含む8部門を受賞しました。イギリス資本でインドを描いた作品であることから、表象をめぐる議論も同時に起きています。
こんな人におすすめ
- 構成の面白い作品が好きな人
- 音楽が強い映画が観たい人
- テンポの速い編集が好きな人
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