シェイプ・オブ・ウォーターTHE SHAPE OF WATER
シェイプ・オブ・ウォーター
怪物映画への愛で作られた作品です。そこを共有できるかどうかで評価が変わります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ギレルモ・デル・トロ
- 音楽
- アレクサンドル・デスプラ
- 出演
- サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、オクタヴィア・スペンサー、リチャード・ジェンキンス
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 124分
- 公開
- 2018年3月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1962年、ボルチモア。政府の秘密研究所で清掃員として働くイライザは、幼い頃の傷が原因で声を出せません。隣人の画家と、同僚のゼルダだけが話し相手です。
ある日、研究所に厳重に封をされた水槽が運び込まれます。中にいたのは、南米の川で神として崇められていた両生類型の生物でした。
誰も相手にしない存在に、イライザはゆで卵を差し出し、手話を教え始めます。
ここが見どころ
緑と赤の色設計
画面全体が水中のような緑で統一され、要所だけに赤が置かれます。美術賞受賞にふさわしい徹底ぶりです。
サリー・ホーキンスの演技
台詞なしで主演を務めます。手話と表情だけで感情の起伏を作ります。
デスプラの音楽
アコーディオンとフルート中心の、フランス映画のような主題。おとぎ話の調子を決めています。
この映画について:声を持たない清掃員と、水槽の中の生き物。
デル・トロは一貫して、「怪物より人間のほうが怖い」という構図を撮り続けてきた作家です。この作品でもそれは変わりません。
登場人物は全員、当時のアメリカで周縁に置かれていた人たちです。その連帯の話として読むと筋が通ります。
難点は、悪役の造形が単純なことと、題材が人を選ぶこと。異種間の関係を正面から描くので、受け付けない人はいるでしょう。
この作品の良さ
- 色彩と美術の統一
- 台詞なしの主演
- 周縁に置かれた人々の連帯という主題
当サイトの評価
4.2/5.0
声を持たない清掃員と、水槽の中の生き物。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.1 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 4部門 作品賞・監督賞ほか
- ヴェネツィア
- 金獅子賞 2017年
- IMDb
- 7.3 /10
第90回アカデミー賞で作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞の4部門を受賞しました。
2017年のヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞しています。
こんな人におすすめ
- おとぎ話が好きな人
- 美術と色彩を味わいたい人
- デル・トロ作品を追いたい人
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