王立宇宙軍ROYAL SPACE FORCE
邦画1987年アニメ1980年代SF

王立宇宙軍 オネアミスの翼

物語は地味です。ただ、世界設定の作り込みという点では他に例がありません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
山賀博之
制作
ガイナックス
音楽
坂本龍一
上映時間
119分
公開
1987年3月

あらすじ(ネタバレなし)

地球によく似た、しかし別の惑星の国オネアミス王国。予算も期待もされない「王立宇宙軍」で、シロツグは目的もなく日々を過ごしています。

街頭で布教していた少女リイクニと出会ったシロツグは、思いつきで有人宇宙飛行の志願者に名乗り出ます。しかし国家の思惑が、その計画を戦争の道具に変えようとします。

ここが見どころ

世界の作り込み

文字、貨幣、食器、椅子の形まで独自に設計されています。画面の隅々まで「地球ではない」ことが徹底されています。

打ち上げの場面

終盤のロケット発射。音と作画の物量で、11分近くを持たせます。

この映画について:架空の国の、架空の文明を、全部一から設計する。

主人公は英雄的ではなく、動機も曖昧です。格好つけたくて志願した、というだけ。この空虚さが作品の芯です。

世界設定の作り込みは異常な水準で、いま観ても類例が思いつきません。制作会社ガイナックスの第1作でもあります。

難点は、物語が地味でテンポも遅いことです。また中盤に主人公が起こす行動には、擁護しがたい問題があります。この点は公開当時から指摘されています。

この作品の良さ

  • 架空文明の徹底した作り込み
  • 終盤の打ち上げの場面
  • 坂本龍一の音楽

当サイトの評価

4.5/5.0

架空の国の、架空の文明を、全部一から設計する。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美5.0
音楽4.8
演技4.2
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

興行
不振 公開時は当たらなかった
IMDb
7.3 /10
記録
第1作 ガイナックスの長編デビュー作

制作会社ガイナックスの長編第1作です。公開当時は興行的に失敗しましたが、後年に評価が定まり、日本のアニメーション映画の重要作とされています。

こんな人におすすめ

  • 世界設定の作り込みが好きな人
  • SFアニメを掘りたい人
  • 地味な作品に耐えられる人

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