天空の城ラピュタ
テレビ放送のたびに話題になる作品ですが、通しで観るとやはり別物です。何がそんなに気持ちいいのかを書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 原作・脚本・監督
- 宮崎駿
- 音楽
- 久石譲
- 制作
- スタジオジブリ
- 声の出演
- 田中真弓、横沢啓子、初井言榮、寺田農
- 上映時間
- 124分
- 公開
- 1986年8月
あらすじ(ネタバレなし)
鉱山で働く少年パズーは、ある夜、空からゆっくりと降りてくる少女を受け止めます。少女シータの首には、青く光る不思議な石が下がっていました。
その石は、伝説の空中都市ラピュタへの鍵でした。政府の特務機関と空中海賊ドーラ一家の両方に追われながら、二人はラピュタを目指します。パズーの父がかつて見たという、雲の中の島へ。
ここが見どころ
止まらない運動
追いかけっこ、落下、飛行、崩落。124分のあいだ、人物はほとんど立ち止まりません。この運動量が、理屈抜きの気持ちよさを作っています。
ドーラ一家
敵として登場した空中海賊が、途中から完全に味方になる。この転換が自然で、しかもドーラの造形が抜群に魅力的です。
ロボット兵
無表情で、庭師のように優しく、破壊者としては圧倒的。失われた文明の恐ろしさと悲しさを、一体のデザインで背負っています。
この映画について:冒険活劇として、ここまで気持ちのいいものはそうない。
宮崎駿監督の作品の中で、いちばん素直な娯楽作だと思います。少年と少女がいて、宝があり、悪役がいて、飛ぶ。後の作品にある「割り切れなさ」がほとんどありません。だから何度でも観られる。
そのうえで、テーマがないわけではありません。地に足をつけずに力だけを持った文明は滅びる、という主題は最後の選択にはっきり出ています。ただ、それが物語の楽しさを邪魔しない位置に置かれている。
難点を挙げるなら、ムスカという悪役が分かりやすすぎることと、後半のラピュタ内部の展開がやや説明的になることでしょうか。とはいえ、これは贅沢な文句だと思います。
この作品の良さ
- 124分止まらない運動量と気持ちよさ
- ドーラ一家の造形と、敵から味方への転換
- テーマが娯楽性を邪魔していない配分
当サイトの評価
冒険活劇として、ここまで気持ちのいいものはそうない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.9 |
| 音楽 | 4.9 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 公開
- 1986 スタジオジブリの第1作
- IMDb
- 8.0 /10
- 放送
- 定番 テレビ放送のたびに話題に
スタジオジブリとして製作された第1作です。公開時の興行成績は決して大きくありませんでしたが、テレビ放送とビデオを通じて世代を超えた定番になりました。
放送のたびにSNSが同じ場面で盛り上がるという現象が長く続いており、日本の映画としては特異な受容のされ方をしている作品です。
こんな人におすすめ
- 何も考えずに楽しめる冒険活劇が観たい人
- ジブリを順に観ていきたい人
- 家族で観る1本を探している人
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