レクイエム・フォー・ドリーム
気分が沈んでいるときには観ないでください。本当に効きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ダーレン・アロノフスキー
- 原作
- ヒューバート・セルビー・ジュニア
- 音楽
- クリント・マンセル
- 出演
- エレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 102分
- 公開
- 2001年(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
ブルックリン。テレビばかり見て暮らす老婦人サラのもとに、番組出演の話が舞い込みます。赤いドレスを着たいと願った彼女は、痩せるために医師の処方する薬に手を出します。
同じ頃、息子のハリーと恋人マリオン、友人タイロンは、薬物の売買で一山当てようとしていました。四人はそれぞれの「これがうまくいけば」を信じています。
季節は夏から秋、そして冬へ。四つの物語は、別々の場所で同じ方向に落ちていきます。
ここが見どころ
反復するカット
薬を飲む一連の動作を、瞳孔・錠剤・血流の超短いカットの連続で見せる。同じ編集を何度も反復することで、依存の単調さそのものを体感させます。
クリント・マンセルの音楽
弦楽四重奏による主題は、公開後に予告編音楽として世界中で流用されました。作品を離れて有名になった稀な例です。
エレン・バースティンの演技
冷蔵庫と会話し始める場面。孤独な人が薬でどう壊れるかを、誇張なしで見せます。
この映画について:観たあと確実に気分が悪くなる。それでも忘れられない。
終盤の十数分、四人の結末が同時進行で畳みかけられます。演出は容赦がなく、依存を「かわいそうな話」にせず、機械的な帰結として提示するのがこの映画の姿勢です。
私は傑作だと思いますが、人に勧めるかというと別です。教訓を得るというより、殴られるような体験に近い。観る側の状態を選びます。
難点は、編集の手数が多すぎて技巧が前に出る場面があること。ただ、それも含めて意図的でしょう。
この作品の良さ
- 編集と音楽で依存を体感させる構成
- エレン・バースティンの演技
- 終盤の同時進行の畳みかけ
当サイトの評価
観たあと確実に気分が悪くなる。それでも忘れられない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.9 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- ノミネート 主演女優賞
- IMDb
- 8.3 /10
- 音楽
- 予告編で多用 『Lux Aeterna』
エレン・バースティンがアカデミー主演女優賞にノミネートされました。クリント・マンセルの楽曲『Lux Aeterna』は、以降の映画予告編で繰り返し使われ、作品以上に広く知られています。
こんな人におすすめ
- きつい映画でも構わない人
- 編集と音楽の効果に興味がある人
- アロノフスキー作品を追いたい人
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