哀れなるものたち
性的な描写が非常に多い作品です。そこは承知して観てください。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ヨルゴス・ランティモス
- 原作
- アラスター・グレイ
- 出演
- エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー
- 製作国
- アイルランド・イギリス・アメリカ
- 上映時間
- 141分
- 公開
- 2024年1月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
ヴィクトリア朝風のロンドン。奇怪な外科医ゴッドウィン・バクスターは、身投げした妊婦の遺体に、その胎児の脳を移植して蘇生させました。ベラと名付けられた女性です。
ベラは大人の身体を持ちながら、赤ん坊のように歩き方も言葉も学んでいきます。学習の速度は驚異的です。
やがて彼女は、放蕩者の弁護士ダンカンと出奔します。リスボン、船上、アレクサンドリア、パリ。世界を見るほど、彼女は自分で考えるようになっていきます。
ここが見どころ
美術と衣装
作り物と分かる書き割りの空、極端な色彩、奇妙な衣装。アカデミー美術賞と衣装デザイン賞を受賞しています。
白黒からカラーへ
ベラの世界の広がりに合わせて、映像がモノクロから色彩へ移行します。
アレクサンドリアの場面
貧困を初めて目にする一連。ここで映画の主題が、性から社会へ広がります。
この映画について:大人の体に、赤ん坊の脳を入れられた女が、世界を学んでいく。
自由を得ていく女性の物語として作られていますが、その過程を男性監督が性的な描写を通じて描くことへの批判は当然あります。評価が割れる作品です。
エマ・ストーンは製作にも関わっており、能動的な参加であることは明言されています。演技の水準は極めて高い。
難点は141分の長さと、描写の強さです。人に勧めるときは必ず注意が必要です。
この作品の良さ
- 美術と衣装
- エマ・ストーンの演技
- 色彩の変化という設計
当サイトの評価
大人の体に、赤ん坊の脳を入れられた女が、世界を学んでいく。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 4部門 主演女優賞・美術賞ほか
- ヴェネツィア
- 金獅子賞 2023年
- IMDb
- 7.7 /10
第96回アカデミー賞で主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の4部門を受賞しました。
2023年のヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞しています。
こんな人におすすめ
- 美術と色彩を味わいたい人
- 寓話が好きな人
- 強い描写に耐性がある人
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