ピノキオ(1940年・洋画)のイメージ
洋画1940年アニメ1940年代アメリカ

ピノキオ

「星に願いを」の穏やかな印象で観始めると、かなり面食らう作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ベン・シャープスティーン、ハミルトン・ラスク(監修)
原作
カルロ・コッローディ
製作
ウォルト・ディズニー
製作国
アメリカ
公開
1940年
受賞
米アカデミー賞 作曲賞・歌曲賞

あらすじ(ネタバレなし)

人形師ゼペットは、作った操り人形ピノキオが本物の子どもになることを星に願います。その願いを聞いた妖精が、ピノキオに命を与えました。

妖精の条件は、勇敢で正直で、思いやりを持つこと。それができれば本物の人間になれると告げられ、ピノキオはコオロギのジミニーを良心役として学校へ向かいます。

しかし彼はすぐに悪い連中に騙されます。見世物小屋に売られ、遊びの島で堕落し、そして海の底の巨大なクジラの腹の中へ——。

ここが見どころ

プレジャー・アイランドの場面

遊び呆けた子どもたちがロバに変えられていく。ディズニー史上でも屈指の恐ろしい場面で、助けを求めて叫ぶ描写は今も強烈です。

水中と光の表現

クジラに追われる海中の場面など、1940年時点の技術としては信じがたい完成度です。作画枚数を惜しまなかったことが画面に出ています。

「星に願いを」

ディズニーを象徴する楽曲が、本作で生まれました。アカデミー歌曲賞を受賞しています。

この映画について:子ども向けとは思えないほど、罰が厳しい。

技術面では、初期ディズニー作品の頂点とされます。人形の質感、水の動き、光の反射。いま観ても、どうやって描いたのか分からない場面が続きます。

内容は極めて厳しい。ピノキオは繰り返し騙され、罰を受け、恐ろしい目に遭います。教訓を伝えるための脅しが、遠慮なく描かれる。近年の子ども向け作品では考えられない容赦のなさです。

ジミニー・クリケットという良心役の配置が巧く、ピノキオが判断を誤るたびに観客側の視点として機能します。この構造がなければ、ただ陰惨な話になっていたはずです。

商業的には公開当時苦戦しました。第二次大戦でヨーロッパ市場を失ったことが原因とされます。評価が定着したのは後年です。

この作品の良さ

  • 初期ディズニーの頂点とされる作画
  • プレジャー・アイランドの恐ろしさ
  • ジミニーという良心役の配置
  • 「星に願いを」という楽曲

当サイトの評価

4.5/5.0

子ども向けとは思えないほど、罰が厳しい。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.8
音楽4.8
演技4.3
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
2 部門受賞(作曲・歌曲)
長編
第2作 ディズニー
公開
1940

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

第13回アカデミー賞で作曲賞と歌曲賞を受賞しました。歌曲賞を受けた「星に願いを」は、以後ディズニーを象徴する楽曲になっています。

公開当時は第二次大戦の影響で興行的に苦戦しましたが、現在では初期ディズニーの最高傑作の一つとされています。

こんな人におすすめ

  • アニメーションの表現に興味がある人
  • 怖い場面がある子ども向け作品に耐えられる人
  • ディズニーの古典を押さえたい人

配信を探す

各サービスで「ピノキオ」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。