パプリカPAPRIKA
パプリカ
映像の氾濫を浴びる作品です。物語を追うより、絵の量に圧倒されるのが正しい観方かもしれません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 今敏
- 原作
- 筒井康隆
- 音楽
- 平沢進
- 声の出演
- 林原めぐみ、江守徹、大塚明夫
- 上映時間
- 90分
- 公開
- 2006年11月
あらすじ(ネタバレなし)
他人の夢に入り込んで治療を行う装置「DCミニ」が開発されます。研究所の千葉敦子は、夢の中では「パプリカ」という別人格を使い、患者の治療にあたっていました。
しかし試作段階のDCミニが盗まれます。他人の夢に無制限に侵入できるその装置によって、研究所の関係者が次々と正気を失っていきます。やがて夢は現実側に溢れ出します。
ここが見どころ
パレードの行進
冷蔵庫も鳥居も人形も一緒に練り歩く、意味不明の行列。作品の象徴であり、夢の氾濫そのものの視覚化です。
平沢進の音楽
行進曲『白虎野の娘』。不安と高揚が同時に鳴るという他にない音で、映像と一体になっています。
この映画について:夢が現実に溢れ出す。それを絵として全部やってみせる。
夢を扱った作品は多いですが、ここまで密度の高い絵の氾濫を長時間続けたものは他にありません。90分という短さも、この密度なら適切です。
物語自体はミステリーの体裁を取りますが、正直あまり整理されていません。犯人の動機も駆け足です。ここは弱点だと思います。
『インセプション』への影響が指摘されるなど、後年の作品との関係でも語られます。難点は、情報量の多さと、性的な描写を含む場面があることです。
この作品の良さ
- 夢の氾濫を絵として実現した密度
- 平沢進の音楽
- 90分に収めた構成
当サイトの評価
4.5/5.0
夢が現実に溢れ出す。それを絵として全部やってみせる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- IMDb
- 7.7 /10
- 原作
- 筒井康隆 同名小説
- 監督
- 遺作 今敏の最後の長編
今敏監督の最後の長編作品となりました(2010年に他界)。『インセプション』をはじめ、以降の映像作品への影響が指摘されることの多い一本です。
こんな人におすすめ
- 映像の氾濫を浴びたい人
- 今敏作品を追いたい人
- 夢を扱った作品が好きな人
配信を探す
各サービスで「パプリカ」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。