オーバー・フェンス(2016年・邦画)のイメージ

オーバー・フェンス

3.9/5当サイトの評価(5点満点)

地味ですが、俳優の力で最後まで持っていく作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
山下敦弘
原作
佐藤泰志『オーバー・フェンス』
出演
オダギリジョー、蒼井優、松田翔太、北村有起哉
製作国
日本
公開
2016年
舞台
北海道函館市

あらすじ(ネタバレなし)

離婚して東京から函館へ戻った白岩義男は、職業訓練校で大工の技術を学んでいます。生活には張りがなく、感情も動きません。

同級生に連れて行かれたスナックで、田村聡と出会います。彼女は突然、鳥の求愛行動を真似て踊り出すような人物でした。

距離が近づくにつれ、二人はそれぞれの壊れた部分をさらけ出していきます。噛み合わないまま、関係は続いていきます。

ここが見どころ

蒼井優

情緒が不安定で、突然感情が振れる人物です。可愛らしさと不気味さが同居するという難しい役を成立させています。

職業訓練校の描写

中年の男たちが黙々と木を削ります。再出発の場としての具体性が、この作品の土台です。

函館という土地

佐藤泰志の小説を原作とする三作目です。同じ町を舞台にした系譜として作られています。

この映画について:職業訓練校に通う男と、鳥のように踊る女。

感情が動かない男と、動きすぎる女の話です。恋愛映画の体裁ですが、二人とも壊れており、うまくいく保証はどこにもありません。

蒼井優の演技が突出しています。愛嬌と危うさを同時に出すという配分が難しい役で、それを最後まで維持しています。

職業訓練校の場面が良い。やり直そうとしている中年の男たちが、黙って手を動かしている。説明のない再出発の描写です。

地味で、盛り上がりもありません。終盤にわずかな前進があるだけです。その控えめさを物足りないと感じる人はいるでしょう。

この作品の良さ

  • 蒼井優の愛嬌と危うさの配分
  • 職業訓練校という舞台の具体性
  • うまくいく保証を与えない構成
  • 函館を舞台にした系譜

当サイトの評価

3.9/5.0

職業訓練校に通う男と、鳥のように踊る女。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.0
音楽3.8
演技4.3
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

原作
佐藤泰志 の小説
舞台
北海道 函館市
公開
2016

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

佐藤泰志の小説を原作とし、函館を舞台にした映画化の三作目にあたります。

大きな出来事が起きない構成のため、評価は好みによって分かれます。

こんな人におすすめ

  • 静かな恋愛映画が好きな人
  • 蒼井優の演技を観たい人
  • 地方を舞台にした作品が好きな人

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