光(2017年・邦画)のイメージ

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

見ることについての映画です。静かで、そして厳しい。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
河瀨直美
出演
永瀬正敏、水崎綾女、藤竜也、神野三鈴
製作国
日本・フランス
公開
2017年
受賞
カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞
ジャンル
ドラマ

あらすじ(ネタバレなし)

美佐子は、視覚障害者のために映画の音声ガイドを作る仕事をしています。何をどう言葉にするかで、いつも迷っていました。

モニター会に参加していた雅哉は、かつて名の知られた写真家でした。病により視力を失いつつあります。

彼は美佐子のガイドを、押し付けがましいと批判します。反発しながらも、彼女は彼の言葉を考え続けることになります。

ここが見どころ

音声ガイドという題材

映像を言葉にするという行為が中心です。説明しすぎると想像を奪うという問題が繰り返されます。

永瀬正敏

視力を失いつつある写真家を演じます。攻撃的で、その裏に恐怖があるという造形が的確です。

河瀨直美の映像

手持ちカメラ、自然光、逆光。見えることと見えないことが、映像の質として提示されます。

この映画について:映画の音声ガイドを作る女性と、視力を失っていく写真家。

音声ガイドという仕事を通じて、「見る」とは何かを問う作品です。題材の選び方が優れています。

中心にあるのは、説明することの暴力性です。親切のつもりの言葉が、相手の想像を奪う。この指摘は鋭い。

永瀬正敏の演技が良く、失われていくものへの怒りが伝わります。ただ、二人の関係が恋愛に向かう筋は、やや性急に感じました。

河瀨直美の作風は好みが分かれます。説明が少なく、感覚に寄った演出なので、合わない人には辛いでしょう。

この作品の良さ

  • 音声ガイドという題材の選択
  • 説明することの暴力性という主題
  • 永瀬正敏の造形
  • 見えることを映像の質で示す演出

当サイトの評価

3.8/5.0

映画の音声ガイドを作る女性と、視力を失っていく写真家。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.8
映像美4.3
音楽3.9
演技4.2
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

カンヌ
受賞 エキュメニカル審査員賞
監督
河瀨直美
公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞しました。

恋愛に向かう筋が性急だという指摘があります。

こんな人におすすめ

  • 映画そのものを扱った作品が好きな人
  • 河瀨直美の作風が好きな人
  • 静かな作品を求めている人

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