お早ようGOOD MORNING
お早よう
小津は堅苦しいと思っている人にこそ勧めたい作品です。94分、ほぼコメディです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 小津安二郎
- 脚本
- 野田高梧、小津安二郎
- 出演
- 佐田啓二、久我美子、笠智衆、設楽幸嗣
- 上映時間
- 94分
- 公開
- 1959年5月
あらすじ(ネタバレなし)
東京郊外の新興住宅地。近所でただ一軒テレビのある家に、子どもたちが相撲中継を見に集まっています。
テレビを買ってほしいと親にせがんだ兄弟は、「余計なことを喋るな」と叱られ、それならと一切口をきかないストライキを始めます。挨拶をしなくなった子どもたちのせいで、近所付き合いに騒動が起きます。
ここが見どころ
おならのギャグ
子どもたちがおならの練習をする場面が、全編で繰り返されます。小津作品でこれをやっているという事実がまず面白い。
無駄話の意味
「お早よう」「いい天気ですね」。無意味に見える挨拶が、実は関係を保っているという結論に着地します。
この映画について:テレビを買ってくれないから、子どもが口をきかなくなる。
小津作品でいちばん軽く、いちばん笑えます。それでいて、扱っているのはコミュニケーションの話で、主題は他の作品と地続きです。
団地の並んだ家、洗濯物、路地。1959年の新興住宅地の記録としても価値があります。
難点は、話に起伏がほとんどないことです。ただ94分と短く、気楽に観られます。
この作品の良さ
- 小津作品でいちばん軽く笑える
- 挨拶の意味という主題
- 1959年の団地の記録
当サイトの評価
4.5/5.0
テレビを買ってくれないから、子どもが口をきかなくなる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- IMDb
- 7.7 /10
- 形式
- カラー 小津の初期カラー作品
- 評価
- 軽い一本 入門に向く
小津安二郎監督のカラー作品です。1932年の自作『生れてはみたけれど』を下敷きにしており、同じ主題を軽い喜劇として作り直しています。
こんな人におすすめ
- 小津は堅いと思っている人
- 軽い作品を探している人
- 1950年代の生活に興味がある人
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