踊る大捜査線BAYSIDE SHAKEDOWN 2
邦画2003年娯楽2000年代大ヒット

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!

点数は低めにしましたが、日本映画の興行を語るうえで外せない一本なので取り上げます。なぜ当たったのかも含めて。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
本広克行
脚本
君塚良一
出演
織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、いかりや長介
上映時間
138分
公開
2003年7月

あらすじ(ネタバレなし)

東京湾岸警察署。所轄の刑事・青島俊作たちのもとに、連続殺人事件と副総監誘拐事件が持ち込まれます。本庁から派遣された女性キャリアの指揮のもと、湾岸署は捜査本部を置かれます。

現場を知らない本庁の方針と、所轄の実感がことごとくぶつかる中、事件は次第に大きくなっていきます。そして犯人はレインボーブリッジの封鎖を要求してきます。

ここが見どころ

組織のあるある

現場と上層部の断絶、縦割り、予算。会社員が自分の職場を重ねられるという点が、このシリーズが広く当たった最大の理由です。

いかりや長介の和久さん

ベテラン刑事として、シリーズを通して精神的な支柱になっている人物。彼の台詞が作品の温度を決めています。

テレビシリーズの延長という作り

映画としての完結性より、テレビシリーズの続きとしての楽しさを優先しています。ここが評価の分かれ目です。

この映画について:作品の出来と、動員の大きさは別物だという見本。

正直に書くと、映画としての完成度は高くありません。事件の解決に必然性が薄く、伏線の回収も雑で、138分という長さに見合った密度がない。前作『THE MOVIE』のほうが、事件と組織批判の噛み合い方は上でした。

それでもこの規模で当たったのは、テレビシリーズで積み上げた人物への愛着と、「会社組織のあるある」を警察に置き換えた設定が強かったからです。映画単体の出来ではなく、シリーズとしての蓄積で当てた作品だと思います。

その意味で、日本の映画興行を考えるうえでは重要な一本です。テレビ局主導の映画がここまでの規模になれると証明し、以降の邦画の作られ方に大きな影響を与えました。良くも悪くも、です。

この作品の良さ

  • 組織のあるあるを警察に置き換えた設定
  • シリーズを通して積み上げた人物への愛着
  • 日本の映画興行の転換点として重要

当サイトの評価

3.6/5.0

作品の出来と、動員の大きさは別物だという見本。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.2
映像美3.9
音楽4.0
演技4.0
余韻3.3

世間ではどう評価されているか

国内興行収入
173.5 億円
記録
長期保持 実写邦画の歴代1位を長く維持
評価
低め 興行規模ほどには評価されていない

国内興行収入173.5億円を記録し、実写邦画の歴代興行収入1位を長く保持しました。テレビ局が主導する映画製作の成功例として、以降の邦画のあり方に大きな影響を与えています。

一方で、批評的な評価は興行規模ほど高くありません。動員の大きさと作品の評価は別物であるということを考えるうえで、分かりやすい例になっている作品です。

こんな人におすすめ

  • テレビシリーズを観ていた人
  • 日本の映画興行の歴史に興味がある人
  • 組織もののエンタメが好きな人

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