

ノスフェラトゥ
怖いというより、終始気持ちが悪い。それが狙いです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ロバート・エガース
- 出演
- リリー=ローズ・デップ、ビル・スカルスガルド、ニコラス・ホルト、ウィレム・デフォー
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2025年
- 原型
- 1922年『吸血鬼ノスフェラトゥ』
- 上映時間
- 132分
あらすじ(ネタバレなし)
19世紀のドイツ。不動産業に就いたばかりのトーマスは、遠方の伯爵との契約のため、単身でカルパチア山中へ向かいます。
残された妻エレンは、幼い頃から原因不明の発作に苦しんでいました。彼女には、まだ見ぬ何かとの結びつきがあります。
伯爵オルロックは、契約の代わりに町へ移ってきます。船が着いた日から、疫病と死が広がり始めました。
ここが見どころ
画面の暗さ
自然光と炎に近い照明で撮られています。何が映っているのか判別しづらい暗さが、意図的に保たれます。
吸血鬼の造形
優雅な貴族ではありません。腐敗した死体に近い姿で、性的な魅力を排した設計になっています。
リリー=ローズ・デップ
発作の場面の身体の使い方が突出しています。演技として最も負荷の高い役です。
この映画について:1922年の古典を、ロバート・エガースが撮り直す。
1922年の古典を、原典に近づける方向で撮り直しています。近年の吸血鬼像にある色気や格好よさを、徹底して排除しました。
描かれるのは疫病と腐敗です。不快であることを目指した作品で、観ていて楽しい瞬間はほとんどありません。
エガースの作品は常に時代考証と質感にこだわりますが、本作でもそれは徹底しています。衣装、建築、言葉遣い。再現の精度が雰囲気を支えています。
難点は、物語が原典通りで意外性がないことです。結末を知っていると、長さを感じます。雰囲気を味わう作品です。
この作品の良さ
- 自然光に近い照明の暗さ
- 魅力を排した吸血鬼の造形
- リリー=ローズ・デップの身体表現
- 時代考証の精度
当サイトの評価
1922年の古典を、ロバート・エガースが撮り直す。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- 原型
- 1922 年『吸血鬼ノスフェラトゥ』
- 上映時間
- 132 分
- 日本公開
- 2025 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
1922年の『吸血鬼ノスフェラトゥ』を、ロバート・エガース監督が新たに映画化した作品です。当サイトでは1922年版も収録しています。
不快さを目指した作りで、娯楽性を求める観客とは相性がよくありません。
こんな人におすすめ
- ロバート・エガースの作品が好きな人
- 1922年版を観たことがある人
- 陰鬱な雰囲気の作品に耐えられる人
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