二十四の瞳TWENTY-FOUR EYES
二十四の瞳
泣かせにくる作品ではありますが、その泣かせ方が徹底して静かです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 木下惠介
- 原作
- 壺井栄
- 出演
- 高峰秀子、月丘夢路
- 上映時間
- 156分
- 公開
- 1954年9月
あらすじ(ネタバレなし)
1928年、瀬戸内海の小豆島。岬の分教場に赴任した若い女性教師・大石先生は、洋服に自転車という当時としては異様な姿で、12人の1年生を受け持ちます。
戦争が近づくにつれ、教えられることは減っていきます。教師を辞め、結婚し、子を持ち、そして敗戦。数年後に彼女が再び教壇に立ったとき、かつての12人のうち何人かは、もういませんでした。
ここが見どころ
戦闘を一切描かない
戦争の場面は出てきません。出征を見送る場面と、帰ってこなかったという事実だけで構成されています。
唱歌の使い方
子どもたちが歌う唱歌が繰り返し流れ、時期によって歌詞と意味が変わっていきます。
この映画について:教え子が戦争で減っていく、それを見ているだけの話。
反戦映画ですが、主張を台詞にしません。ただ人が減っていくことだけを、18年かけて見せる。その静けさが強い。
高峰秀子が20代から中年までを演じており、身体と声の使い分けが見事です。
難点は156分という長さと、泣かせの手つきがやや繰り返しになることです。また、いま観ると教育観の描き方に時代を感じる部分もあります。
この作品の良さ
- 戦闘を描かずに戦争を描く方針
- 18年という時間の見せ方
- 高峰秀子の演じ分け
当サイトの評価
4.7/5.0
教え子が戦争で減っていく、それを見ているだけの話。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- キネマ旬報
- 1位 1954年 日本映画ベスト・テン
- IMDb
- 8.0 /10
- 同年
- 『七人の侍』 同じ年の公開
1954年のキネマ旬報ベスト・テンで、『七人の侍』を抑えて日本映画1位に選ばれました。戦後の反戦映画の代表作として、長く語り継がれています。
こんな人におすすめ
- 静かな反戦映画を観たい人
- 長い時間を描いた作品が好きな人
- 日本の古典を押さえたい人
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