二重生活(2016年・邦画)のイメージ

二重生活

3.6/5当サイトの評価(5点満点)

地味な設定ですが、追い詰められ方が丁寧です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
岸善幸
原作
小池真理子『二重生活』
出演
門脇麦、リリー・フランキー、菅田将暉、長谷川博己
製作国
日本
公開
2016年
ジャンル
ドラマ/サスペンス

あらすじ(ネタバレなし)

大学院で哲学を専攻する珠は、修士論文のテーマが決まらずにいました。指導教官の篠原は、理由なく他人を尾行する「哲学的尾行」を勧めます。

対象に選んだのは、同じマンションに住む編集者の石坂でした。家庭も仕事も順調に見える男です。

しかし尾行を続けるうち、彼の秘密が見えてきます。そして珠自身の生活も、少しずつ壊れ始めました。

ここが見どころ

覗く側の変化

他人の秘密を知るほど、自分の生活が空虚になります。観察者が観察によって壊れていくという構造です。

リリー・フランキー

尾行される男を演じます。善人でも悪人でもない、ただ弱い人物としての造形が的確です。

門脇麦

好奇心と罪悪感のあいだで揺れる人物を演じます。この時期の彼女の代表作の一つです。

この映画について:研究のために、他人を尾行し続ける。

尾行という行為を通じて、他人を知ることの暴力性を扱った作品です。設定自体が主題になっています。

うまいのは、覗かれる側だけでなく覗く側も壊れていくという構造です。秘密を知るほど、自分の生活の空虚さが際立ちます。

リリー・フランキーが良い。不倫をしている男を、単純な悪人としても被害者としても描かない。

後半、指導教官の側の事情が明かされますが、そこはやや説明的です。前半の緊張が終盤でやや緩みます。

この作品の良さ

  • 覗く側が壊れていく構造
  • リリー・フランキーの造形
  • 門脇麦の揺れる演技
  • 設定そのものが主題になっている点

当サイトの評価

3.6/5.0

研究のために、他人を尾行し続ける。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.6
映像美3.8
音楽3.7
演技3.9
余韻3.7

世間ではどう評価されているか

原作
小池真理子 の小説
監督
岸善幸
公開
2016

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

小池真理子の小説を原作とする作品です。監督は『正欲』の岸善幸。

後半がやや説明的になるという指摘があります。

こんな人におすすめ

  • 静かなサスペンスが好きな人
  • 門脇麦の演技を観たい人
  • 他人を観察する話に関心がある人

配信を探す

各サービスで「二重生活」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。