

ヒメアノ〜ル
前半を観ているときの気分と、後半の気分がまるで違います。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 吉田恵輔
- 原作
- 古谷実『ヒメアノ〜ル』
- 出演
- 森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2016年
- 上映時間
- 99分
あらすじ(ネタバレなし)
ビルの清掃員として働く岡田は、何にも情熱を持てないまま日々を過ごしています。同僚の安藤から、片思いの相手についての相談を持ちかけられました。
その相手が働くカフェへ行くと、店には見覚えのある男がいました。高校時代の同級生、森田です。当時、いじめられていた男でした。
森田は変わっていました。彼が何をしているのかを知ったとき、岡田の平凡な日常は取り返しのつかない場所へ引きずり込まれます。
ここが見どころ
前半と後半の断絶
前半は完全に恋愛コメディです。その空気が、後半で一切残らずに消えます。
森田剛
感情のない殺人者を演じます。誇張がなく、ただ淡々としているぶん恐ろしい。
被害者だった過去
彼はかつていじめられていました。それを理由として提示しながら、免罪符にはしないという書き方です。
この映画について:冴えない恋愛話が、途中で殺人の話になる。
古谷実の漫画が原作で、前半のゆるい恋愛話と後半の暴力の落差がそのまま持ち込まれています。
森田剛の演技が突出しています。凶暴に見せようとせず、ただ何も感じていない。感情の欠落を演じきっています。
彼がいじめの被害者だった過去は描かれますが、それが行為を正当化するようには扱われません。この距離の取り方が誠実です。
後半の暴力描写は容赦がなく、性暴力も含まれます。前半の調子で観続けられる作品ではないことは、先に知っておいたほうがいい。
この作品の良さ
- 前半と後半の断絶の設計
- 森田剛の感情を欠いた演技
- 被害の過去を免罪符にしない書き方
- 99分に収めた構成
当サイトの評価
冴えない恋愛話が、途中で殺人の話になる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 古谷実 の漫画
- 上映時間
- 99 分
- 公開
- 2016 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
古谷実の漫画を原作とし、吉田恵輔が監督・脚本を務めた作品です。
後半に強い暴力・性暴力の描写があります。鑑賞には留意が必要です。
こんな人におすすめ
- 吉田恵輔の作品が好きな人
- 暴力描写に耐えられる人
- 森田剛の演技を観たい人
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