

日本で一番悪い奴ら
実話がもとだと知ると、より恐ろしくなる作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 白石和彌
- 原作
- 稲葉圭昭『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』
- 出演
- 綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄、中村獅童、ピエール瀧
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2016年
- 題材
- 実際の警察不祥事
あらすじ(ネタバレなし)
1976年、北海道警。柔道の実績を買われて採用された諸星要一は、正義感に燃える新人でした。
しかし配属先で教わったのは、情報提供者を作り、点数を稼ぐという捜査手法でした。彼は次第に、暴力団と持ちつ持たれつの関係を築いていきます。
銃と覚醒剤の押収実績で、彼は評価を上げていきます。しかしその実績は、自ら犯罪に加担することで作られたものでした。
ここが見どころ
転落の段階
一度に堕ちるのではありません。小さな逸脱が容認され、次の逸脱が当たり前になっていく。その積み重ねが丁寧です。
綾野剛
実直な青年から、太って荒んだ中年まで演じ分けます。約20年の変化が身体で示されます。
組織の容認
上司も同僚も、方法を知りながら黙認します。個人の問題として描かれていません。
この映画について:実績を上げるため、刑事が犯罪者と組む。
実際に起きた警察の不祥事をもとにしています。元刑事自身の手記が原作です。
優れているのは、転落を段階として描いた点です。最初は「必要悪」として始まり、いつのまにか本人にも境目が分からなくなる。
組織の側も描かれます。実績を求める仕組みが、そもそも逸脱を要求している。個人の資質の問題として片付けていません。
白石和彌の演出は乾いており、悲劇としても喜劇としても見せません。ただ淡々と堕ちていくのを見せられます。
この作品の良さ
- 転落を段階として描いた構成
- 綾野剛の約20年の演じ分け
- 組織の側の描写
- 悲劇にも喜劇にもしない演出
当サイトの評価
実績を上げるため、刑事が犯罪者と組む。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 3.7 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 元刑事 の手記
- 題材
- 実際 の警察不祥事
- 公開
- 2016 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
実際に起きた警察の不祥事をめぐる、元刑事自身の手記を原作とする作品です。
薬物や暴力の描写を含みます。
こんな人におすすめ
- 実話ベースの犯罪ものが好きな人
- 白石和彌の作品を追っている人
- 組織の問題に関心がある人
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