寝ても覚めてもASAKO I & II
寝ても覚めても
主人公の選択に納得できるかどうかで、評価が真っ二つに割れます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 濱口竜介
- 原作
- 柴崎友香
- 出演
- 東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ
- 上映時間
- 119分
- 公開
- 2018年9月
あらすじ(ネタバレなし)
大阪。写真展で出会った麦(ばく)に、朝子は強く惹かれます。彼は自由で、予告なくいなくなる人でした。ある日、彼は本当に姿を消します。
2年後、東京。会社で働く朝子は、麦とうり二つの顔を持つ亮平と出会います。性格はまったく違い、彼は誠実で真面目です。
二人は交際し、同棲を始めます。震災を経て、生活は落ち着いていきます。そして5年後、麦が突然現れます。
ここが見どころ
説明しない設定
なぜ同じ顔なのかは説明されません。その不自然さを不自然なまま押し通すことで、作品全体が不穏になります。
演技の作り方
濱口竜介は本読みに長い時間をかける方法をとります。抑揚を抑えた台詞回しが独特の質感を生みます。
最後の川
濁った川を二人で眺める終幕。台詞の一言だけで、関係の行方が示されます。
この映画について:別れた恋人と同じ顔の男が、目の前に現れる。
主人公の朝子は、観客の共感を意図的に裏切ります。「なぜそんな選択を」と思わせることが、この映画の目的です。
濱口竜介はこの作品でカンヌのコンペティション部門に初めて選ばれ、後の『ドライブ・マイ・カー』へつながっていきます。
難点は、主演俳優をめぐる後年の報道が、作品の受け止め方に影響していることです。作品自体の評価とは分けて考える必要があります。
この作品の良さ
- 説明しない不穏さ
- 独特の台詞回し
- 最後の一言
当サイトの評価
4.2/5.0
別れた恋人と同じ顔の男が、目の前に現れる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.1 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 出品 2018年コンペティション
- 原作
- 柴崎友香 野間文芸新人賞
- IMDb
- 6.7 /10
2018年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されました。濱口竜介にとって初のコンペ入りです。
原作は柴崎友香の小説です。
こんな人におすすめ
- 濱口竜介作品を追いたい人
- 共感できない主人公でも平気な人
- 不穏な恋愛映画が好きな人
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