

宮本から君へ
みっともなさを、これほど正面から撮った作品は稀です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・共同脚本
- 真利子哲也
- 原作
- 新井英樹『宮本から君へ』
- 出演
- 池松壮亮、蒼井優、井浦新、ピエール瀧
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2019年
- 上映時間
- 129分
あらすじ(ネタバレなし)
文具メーカーの営業マン・宮本浩は、要領が悪く、感情をすぐ表に出す男です。取引先でも社内でも空回りしています。
彼は靖子という女性と出会い、交際を始めます。しかしある夜、彼女は取引先の男に暴行を受けました。
何もできなかった自分に打ちのめされた宮本は、相手に立ち向かうことを決めます。勝てる見込みはありませんでした。
ここが見どころ
池松壮亮の身体
殴られ、吐き、泥まみれになります。格好よさを完全に捨てた身体の使い方です。
みっともなさの肯定
主人公は最後まで情けない。それでも一度だけ戦うという一点に、作品のすべてが賭けられています。
蒼井優
被害者としてだけ描かれません。怒り、拒み、選び直す人物として立っています。
この映画について:情けない営業マンが、一度だけ本気で戦う。
新井英樹の漫画が原作です。暴力と性の描写が強く、観るのに体力が要ります。
主人公は最後まで立派になりません。要領が悪く、周囲に迷惑をかけ、泣き喚く。その情けなさが徹底されています。
終盤の対決が本作の核です。勝ち目のない相手に、それでも向かっていく。ここに至るまでの積み重ねが効いています。
性暴力の描写があり、その扱いには議論もありました。ただ、被害者を沈黙させずに描いた点は評価できます。
この作品の良さ
- 池松壮亮の身体の使い方
- みっともなさを肯定する構造
- 蒼井優の演じる人物の主体性
- 終盤の勝ち目のない対決
当サイトの評価
情けない営業マンが、一度だけ本気で戦う。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 新井英樹 の漫画
- 上映時間
- 129 分
- 公開
- 2019 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
新井英樹の漫画を原作とする作品です。
性暴力と暴力の描写が強く、鑑賞には留意が必要です。その扱いについては議論もあります。
こんな人におすすめ
- 強い描写に耐えられる人
- 池松壮亮の演技を観たい人
- 情けない主人公の話が好きな人
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