モンスターズ・インクMONSTERS, INC.
洋画2001年アニメ2000年代ピクサー

モンスターズ・インク

ピクサーの中でも、設定の発明がいちばん効いている作品だと思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ピート・ドクター
音楽
ランディ・ニューマン
声の出演
ジョン・グッドマン、ビリー・クリスタル
製作国
アメリカ
上映時間
92分
公開
2002年3月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

モンスターの世界の電力は、人間の子どもの悲鳴でまかなわれています。モンスターズ株式会社の社員たちは、毎晩クローゼットの扉から子ども部屋へ「出勤」し、悲鳴を集めて帰ってきます。

社内トップの実績を誇るサリーと相棒のマイクは、ある夜、人間の女の子を誤ってモンスターの世界に連れ帰ってしまいます。人間の子どもは猛毒とされ、見つかれば大騒動です。

二人は女の子を「ブー」と呼び、こっそり元の部屋へ帰そうとしますが、事態は会社の中枢につながっていきます。

ここが見どころ

扉の倉庫の場面

無数のドアがレールで走り回る中を追いかけっこする終盤。設定の面白さがそのままアクションになるという、企画と演出が噛み合った好例です。

サリーの毛

230万本以上の毛を個別に動かす処理は、当時としては挑戦的でした。技術の見せ場を「かわいさ」に変換しています。

最後の一言

説明を足さずに扉一枚で終わらせる幕切れ。ピクサーのラストの中でも屈指の短さと効き目です。

この映画について:子どもの悲鳴がエネルギー。設定一発で最後まで持っていく。

「悲鳴がエネルギー」という設定は、そのまま労働と資源の話に読めます。しかし作品はそこを説教にせず、あくまで相棒二人の関係で押し切ります。この抑制が良い。

ブーの言葉はほとんど意味を持ちませんが、それでも意思が伝わる。子役の録音を後から編集して作られた声で、狙って作れるものではない自然さがあります。

難点は、悪役の造形がやや単純なことです。

この作品の良さ

  • 設定の発明が最後まで機能する
  • 扉の倉庫のアクション
  • 説明しないラスト

当サイトの評価

4.3/5.0

子どもの悲鳴がエネルギー。設定一発で最後まで持っていく。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.4
音楽4.2
演技4.3
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
歌曲賞 『If I Didn't Have You』
IMDb
8.1 /10
技術
毛の表現 当時としては大規模

第74回アカデミー賞で歌曲賞を受賞しました。長編アニメ映画賞は新設初年度でしたが、受賞は『シュレック』でした。

2013年に前日譚『モンスターズ・ユニバーシティ』が公開されています。

こんな人におすすめ

  • 家族で観る一本を探している人
  • 設定の面白い映画が好きな人
  • ピクサー作品を順に観たい人

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