マネーボール
野球を知らなくても面白いですが、知っているとさらに効きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ベネット・ミラー
- 脚本
- スティーヴン・ザイリアン、アーロン・ソーキン
- 原作
- マイケル・ルイス
- 出演
- ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマン
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 133分
- 公開
- 2011年11月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
2001年オフ、オークランド・アスレチックス。主力選手を資金力のある球団に引き抜かれ、補強の予算もありません。GMのビリー・ビーンは、同じやり方では勝てないと悟ります。
彼が出会ったのは、イェール大学で経済学を修めた若者ピーター・ブランドでした。彼は打率や打点ではなく、出塁率を重視して選手を評価します。
球団内のスカウトたちは猛反発します。監督は指示に従いません。それでもビリーは、統計だけを頼りにチームを組み替えていきます。
ここが見どころ
会議室の場面
ベテランのスカウトたちが「顔つきが良い」と選手を語る場面。経験と数字の対立が、最初の数分で提示されます。
電話でのトレード
受話器を持ち替えながら、数分で選手を交換していく一連。地味な作業をここまで面白く見せるのは脚本の力です。
20連勝の試合
この映画で唯一まともに描かれる試合。ここまで試合を見せなかった分の効果が出ます。
この映画について:貧乏球団が、統計だけで常識をひっくり返す。
主題はデータ野球の勝利ではありません。「勝てなかった側が、それでも何かを変えた」という話です。最後にビリーが受け取る提案と、その選択がそれを示します。
アーロン・ソーキンの台詞回しが全編で効いています。専門用語を並べながら退屈させない技術は見事です。
難点は、実際の球団の他の要素(優秀な先発投手陣など)が意図的に省かれていること。実話としては片面的です。
この作品の良さ
- 会話劇としての完成度
- 地味な作業を面白く見せる演出
- ラストの選択
当サイトの評価
貧乏球団が、統計だけで常識をひっくり返す。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 4.1 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 6部門 作品賞ほかノミネート
- IMDb
- 7.6 /10
- 原作
- ノンフィクション マイケル・ルイス
第84回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞を含む6部門にノミネートされました。
原作は2003年刊行のノンフィクションで、「セイバーメトリクス」という言葉を一般に広めた一冊としても知られます。
こんな人におすすめ
- 会話劇が好きな人
- スポーツのビジネス面に興味がある人
- 実話ものを観たい人
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