乱れるYEARNING
邦画1964年ドラマ1960年代成瀬巳喜男

乱れる

地味な作品ですが、終盤の展開と最後の数分は忘れられません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
成瀬巳喜男
出演
高峰秀子、加山雄三、草笛光子
上映時間
98分
公開
1964年1月

あらすじ(ネタバレなし)

地方都市の小さな酒屋。夫を戦争で亡くした礼子は、18年にわたって嫁ぎ先の店を守ってきました。しかしスーパーマーケットの進出で、店は行き詰まっています。

義理の妹たちは、礼子に再婚して出ていってほしいと考えています。そんななか、放蕩者だった義弟の幸司が、彼女に思いを告げます。

ここが見どころ

列車の場面

終盤、二人が列車で移動する長い時間。関係が動くのは、この密室の中だけです。

最後の数十秒

詳しくは書きませんが、突然すべてが終わります。予告のない終わり方が、この作品を忘れがたくしています。

この映画について:義弟に告白される。それだけで、すべてが崩れる。

扱われているのは、役割として生きてきた人が、個人として求められたときの動揺です。礼子は18年間「長男の嫁」でした。

高峰秀子の芝居は抑制されていて、感情を表に出しません。それでも動揺が伝わる。

難点は、地味であることと、商店街の衰退という背景が現在では分かりにくいことです。ただ、終盤の力は突出しています。

この作品の良さ

  • 役割と個人のあいだの動揺という主題
  • 高峰秀子の抑制された芝居
  • 予告のない終わり方

当サイトの評価

4.7/5.0

義弟に告白される。それだけで、すべてが崩れる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.8
映像美4.5
音楽4.3
演技5.0
余韻4.9

世間ではどう評価されているか

IMDb
7.9 /10
評価
高い 成瀬作品の代表作の一つ
海外
再評価 近年評価が高まっている

成瀬巳喜男監督の後期の代表作です。近年、海外での回顧上映を通じて再評価が進んでいます。

こんな人におすすめ

  • 静かなドラマが好きな人
  • 終盤で持っていかれたい人
  • 高峰秀子の芝居を観たい人

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