メランコリア
終末ものですが、パニックはほとんど起きません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ラース・フォン・トリアー
- 出演
- キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、キーファー・サザーランド
- 製作国
- デンマークほか
- 上映時間
- 136分
- 公開
- 2012年(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
冒頭、スローモーションの映像で、巨大な惑星が地球に衝突する光景が示されます。結末は最初に提示されています。
第一部。ジャスティンの結婚披露宴が、姉の邸宅で開かれています。豪華な準備がなされているにもかかわらず、彼女は途中から何もできなくなっていきます。
第二部。数か月後、ジャスティンは重い抑うつ状態で姉の家に身を寄せています。空には「メランコリア」と名付けられた惑星が、日ごとに大きく見えるようになっていきます。
ここが見どころ
冒頭8分
ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』の前奏曲に乗せた超スローモーション。ここだけで一本の短編として成立しています。
反転する二人
第一部で崩れていた妹が、第二部では最も落ち着いている。絶望に慣れている人間のほうが終末に強い、という逆説です。
終盤の小屋
枝を組んだだけの「魔法の洞窟」。何の役にも立たないと分かっていて作る行為が描かれます。
この映画について:地球に惑星が衝突する。それが冒頭で分かる。
トリアー自身がうつ病の治療を受けた経験から作られた作品です。「世界が終わる」という感覚を、比喩ではなく設定として書いたところに独自性があります。
キルステン・ダンストはこの作品でカンヌの女優賞を受賞しました。無気力の演技として非常に精度が高い。
難点は、監督の言動をめぐる問題を含め、作家として好き嫌いが大きく分かれること。第一部の披露宴が長いのも事実です。
この作品の良さ
- 冒頭8分の映像
- 抑うつの感覚を設定に変えた発想
- キルステン・ダンストの演技
当サイトの評価
地球に惑星が衝突する。それが冒頭で分かる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 女優賞 キルステン・ダンスト
- IMDb
- 7.1 /10
- 音楽
- ワーグナー 『トリスタンとイゾルデ』
2011年のカンヌ国際映画祭でキルステン・ダンストが女優賞を受賞しました。
ヨーロッパ映画賞では美術賞などを受賞しています。
こんな人におすすめ
- 終末ものを静かに描いた作品が観たい人
- 映像で圧倒されたい人
- 重い題材に耐えられる人
配信を探す
各サービスで「メランコリア」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。