メランコリアMELANCHOLIA
洋画2011年ドラマ2010年代ラース・フォン・トリアー

メランコリア

終末ものですが、パニックはほとんど起きません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ラース・フォン・トリアー
出演
キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、キーファー・サザーランド
製作国
デンマークほか
上映時間
136分
公開
2012年(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

冒頭、スローモーションの映像で、巨大な惑星が地球に衝突する光景が示されます。結末は最初に提示されています。

第一部。ジャスティンの結婚披露宴が、姉の邸宅で開かれています。豪華な準備がなされているにもかかわらず、彼女は途中から何もできなくなっていきます。

第二部。数か月後、ジャスティンは重い抑うつ状態で姉の家に身を寄せています。空には「メランコリア」と名付けられた惑星が、日ごとに大きく見えるようになっていきます。

ここが見どころ

冒頭8分

ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』の前奏曲に乗せた超スローモーション。ここだけで一本の短編として成立しています。

反転する二人

第一部で崩れていた妹が、第二部では最も落ち着いている。絶望に慣れている人間のほうが終末に強い、という逆説です。

終盤の小屋

枝を組んだだけの「魔法の洞窟」。何の役にも立たないと分かっていて作る行為が描かれます。

この映画について:地球に惑星が衝突する。それが冒頭で分かる。

トリアー自身がうつ病の治療を受けた経験から作られた作品です。「世界が終わる」という感覚を、比喩ではなく設定として書いたところに独自性があります。

キルステン・ダンストはこの作品でカンヌの女優賞を受賞しました。無気力の演技として非常に精度が高い。

難点は、監督の言動をめぐる問題を含め、作家として好き嫌いが大きく分かれること。第一部の披露宴が長いのも事実です。

この作品の良さ

  • 冒頭8分の映像
  • 抑うつの感覚を設定に変えた発想
  • キルステン・ダンストの演技

当サイトの評価

4.0/5.0

地球に惑星が衝突する。それが冒頭で分かる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.8
音楽4.6
演技4.5
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

カンヌ
女優賞 キルステン・ダンスト
IMDb
7.1 /10
音楽
ワーグナー 『トリスタンとイゾルデ』

2011年のカンヌ国際映画祭でキルステン・ダンストが女優賞を受賞しました。

ヨーロッパ映画賞では美術賞などを受賞しています。

こんな人におすすめ

  • 終末ものを静かに描いた作品が観たい人
  • 映像で圧倒されたい人
  • 重い題材に耐えられる人

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