ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日
最後の5分で、それまで観てきたものの意味が変わります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- アン・リー
- 原作
- ヤン・マーテル
- 撮影
- クラウディオ・ミランダ
- 出演
- スラージ・シャルマ、イルファーン・カーン
- 製作国
- アメリカ・台湾
- 上映時間
- 127分
- 公開
- 2013年1月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
インドのポンディシェリで動物園を営む一家に生まれた少年パイは、ヒンドゥー教・キリスト教・イスラム教のすべてに関心を持つ変わった子どもでした。
一家は動物とともにカナダへ移住することを決め、貨物船に乗り込みます。しかし嵐に遭い、船は沈没します。
救命ボートに残されたのは、パイと、リチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラだけでした。二人の漂流が始まります。
ここが見どころ
難破の場面
嵐の中で船が沈む一連。3D映像の設計として、公開当時の最高水準にありました。
夜光虫と鯨
海が発光し、鯨が跳ねる。物語の必然性は薄いが、この映画が何を売りにしているかを示す場面です。
終盤のもう一つの話
病室でパイが語る、まったく別の物語。ここで観客は「どちらを信じるか」を選ばされます。
この映画について:救命ボートに少年とベンガルトラ。227日間の漂流。
映像の美しさが語られがちですが、この作品の要点は「人は耐えられない現実を、物語に置き換えて生き延びる」という一点です。終盤でそれが明示されます。
アン・リーはこの作品でアカデミー監督賞を受賞しました。CGのトラの造形も、当時としては画期的でした。
難点は、中盤の漂流が単調なことと、宗教をめぐる導入部がやや長いことです。
この作品の良さ
- 映像設計の水準
- 終盤の構造の転換
- CGのトラの完成度
当サイトの評価
救命ボートに少年とベンガルトラ。227日間の漂流。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.9 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 4部門 監督賞・撮影賞ほか
- IMDb
- 7.9 /10
- 原作
- ブッカー賞 ヤン・マーテル
第85回アカデミー賞で監督賞、撮影賞、視覚効果賞、作曲賞の4部門を受賞しました。
原作は2002年にブッカー賞を受賞した小説です。長く映画化不可能とされてきた作品でした。
こんな人におすすめ
- 映像美を求める人
- 構造の仕掛けがある作品が好きな人
- サバイバルものが好きな人
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