蜘蛛巣城THRONE OF BLOOD
邦画1957年時代劇1950年代黒澤明

蜘蛛巣城

様式的な作品です。物語は原作どおりなので、見せ方を味わう一本です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
黒澤明
原作
シェイクスピア『マクベス』
出演
三船敏郎、山田五十鈴、志村喬
上映時間
110分
公開
1957年1月

あらすじ(ネタバレなし)

戦国時代。武将・鷲津武時は、戦の帰り道に霧の森で物の怪と出会い、いずれ蜘蛛巣城の城主になると予言されます。

妻・浅茅にそそのかされた武時は、主君を殺して城を奪います。しかし予言は続きがあり、彼は疑心暗鬼にとらわれていきます。

ここが見どころ

能の様式

山田五十鈴の演技は能の型を取り入れており、表情をほとんど動かさない。日本的な翻案として徹底しています。

終盤の矢

武時が無数の矢を浴びる場面。実際に本物の矢を射込んで撮影されたと言われる有名な場面です。

この映画について:『マクベス』を、能の様式で戦国時代に置き換える。

原作を知っていれば筋は追えます。この作品の価値は、翻案の徹底ぶりにあります。霧、森、城、能。

霧の中の場面が多く、実際に煙を大量に焚いて撮影されています。視界が悪いことが、そのまま不安になる。

難点は、様式が強いぶん感情移入が難しいことです。また音声は非常に聞き取りにくく、字幕が必須です。

この作品の良さ

  • 能の様式を取り入れた翻案
  • 霧を使った映像
  • 終盤の矢の場面

当サイトの評価

4.7/5.0

『マクベス』を、能の様式で戦国時代に置き換える。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美5.0
音楽4.6
演技4.8
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

IMDb
8.0 /10
評価
高い シェイクスピア翻案の代表例
海外
絶賛 翻案として最高峰との評も

シェイクスピア作品の映画化として最高峰のひとつと評価されています。台詞をほぼ使わずに原作の主題を移し替えた点が特に評価されました。

こんな人におすすめ

  • 様式的な映像が好きな人
  • シェイクスピアに興味がある人
  • 黒澤作品を一通り追いたい人

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