

今夜、世界からこの恋が消えても
この種の設定の作品は多いのですが、終盤の仕掛けには意表を突かれました。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 三木孝浩
- 原作
- 一条岬『今夜、世界からこの恋が消えても』
- 出演
- 道枝駿佑、福本莉子、古川琴音、長濱ねる
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2022年
- ジャンル
- 恋愛/青春
あらすじ(ネタバレなし)
高校生の神谷透は、罰ゲームで日野真織に告白します。彼女が出した条件は、「本気で好きにならないこと」でした。
真織には、眠ると一日の記憶が消える前向性健忘という障害がありました。毎朝、日記を読んで自分の状況を確認しながら生きています。
偽の恋人関係として始まった二人ですが、透は次第に本気になっていきます。忘れられると分かっていて、それでも積み重ねようとする日々が続きます。
ここが見どころ
日記という装置
記憶が消える人物が、文字で自分を確認する。この日記が、終盤で別の意味を持ちます。設定を仕掛けとして使い切っている。
三木孝浩の画
青春恋愛映画を数多く撮ってきた監督で、光と季節の使い方が手慣れています。安定感があります。
終盤の転換
内容には触れませんが、物語の視点が切り替わる仕掛けがあります。ここで作品の性格が変わります。
この映画について:毎朝、昨日の記憶が消えている恋人。
記憶障害を扱った恋愛映画は数多くあり、設定そのものに新しさはありません。既視感は避けられない作品です。
本作が一段抜けているのは、日記という道具の使い方です。単に記憶を補う手段としてではなく、物語の仕掛けそのものとして機能させている。この設計は良く出来ています。
前半はかなり定型的で、退屈に感じる時間があります。ここを耐えられるかどうかが、後半の効き方を決めます。
俳優は若く、演技には粗さもあります。ただ、この題材にはそのぎこちなさが合っている面もあります。
この作品の良さ
- 日記を仕掛けとして使い切った設計
- 終盤の視点の転換
- 三木孝浩による光と季節の画
- 設定を消費で終わらせない構成
当サイトの評価
毎朝、昨日の記憶が消えている恋人。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.4 |
| 映像美 | 3.8 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 3.6 |
| 余韻 | 3.6 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 一条岬 の小説
- 公開
- 2022 年
- 興行収入
- 15.3 億円
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
一条岬の小説を原作とする青春恋愛映画です。興行収入15.3億円。
記憶障害を扱った作品としては、日記という装置の使い方に工夫があると評価されています。
こんな人におすすめ
- 青春恋愛映画が好きな人
- 設定に仕掛けのある作品が好きな人
- 前半の定型に耐えられる人
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