英国王のスピーチTHE KING'S SPEECH
洋画2010年ドラマ2010年代アカデミー賞

英国王のスピーチ

派手さはありませんが、非常によくできた作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
トム・フーパー
脚本
デヴィッド・サイドラー
出演
コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター
製作国
イギリス・オーストラリア
上映時間
118分
公開
2011年2月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1925年、大英帝国博覧会の閉会式。ヨーク公アルバートはマイクの前で言葉を詰まらせ、群衆の前で立ち尽くします。彼には重い吃音がありました。

妻エリザベスは、オーストラリア出身の言語聴覚士ライオネル・ローグを訪ねます。資格を持たない彼の治療法は型破りで、王族相手にも敬語を使いません。

兄の退位により、アルバートは望まぬまま国王ジョージ6世となります。そして1939年、対独開戦の日、彼は国民に向けて演説しなければなりません。

ここが見どころ

録音した自分の声

音楽を大音量で流しながら朗読させ、それを録音して聞かせる場面。ここで治療が始まったことが観客に伝わります。

対等でない二人が対等になる

王と平民、患者と治療者。関係が何度も揺れ、そのたびに距離が変わる脚本の運びが見事です。

最後の演説

ベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章に乗せて。9分間の演説を、ほぼ表情だけで見せます。

この映画について:吃音の王が、開戦の演説を読み上げるまで。

実話ものとしては脚色があり、ローグの治療期間や、当時の政治的背景の扱いには史実との差があります。そこは踏まえて観るべきです。

映画としての完成度は高い。とくにコリン・ファースが、詰まる瞬間の身体の反応を非常に細かく作り込んでいます。

難点は、構造が予定調和なことです。何が起きるかは最初から分かっています。

この作品の良さ

  • 俳優二人の関係の描き方
  • コリン・ファースの身体表現
  • 最後の演説の演出

当サイトの評価

4.2/5.0

吃音の王が、開戦の演説を読み上げるまで。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.2
音楽4.3
演技4.8
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
4部門 作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞
IMDb
8.0 /10
題材
実在の国王 ジョージ6世

第83回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門を受賞しました。

脚本のデヴィッド・サイドラー自身も吃音の経験者であり、長年この題材を温めていたことが知られています。

こんな人におすすめ

  • 実話ものが好きな人
  • 俳優の演技を味わいたい人
  • アカデミー賞作品を追いたい人

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