君が世界のはじまり(2020年・邦画)のイメージ

君が世界のはじまり

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

何も起きないようでいて、全員が少しずつ追い詰められている作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ふくだももこ
原作
ふくだももこ『えん』『まばゆい』
出演
松本穂香、中田青渚、片山友希、金子大地
製作国
日本
公開
2020年
舞台
大阪郊外

あらすじ(ネタバレなし)

大阪の郊外。高校生たちの生活圏には、大きなショッピングモールと、そこへ続く道しかありません。

ある日、同級生が父親を殺害する事件が起こります。彼らにとっては身近な出来事でありながら、日常はそのまま続いていきます。

親友同士の女子二人、恋愛に踏み込めない男女、家庭に問題を抱えた生徒。それぞれの事情が、事件を遠い背景にしたまま進んでいきます。

ここが見どころ

郊外の風景

国道、駐車場、モール。どこにでもあって、どこにも行けない場所としての郊外が、丁寧に撮られています。

事件の扱い

殺人事件が起きているのに、物語はそれを追いません。背景として置いたまま日常を描くという構成が、この作品の性格を決めています。

複数の視点

誰か一人の物語ではなく、何人かの断片が並びます。全員がつながっているわけでもない。

この映画について:郊外のショッピングモールしかない町の、高校生たち。

地方の郊外に住む高校生の閉塞を描いた作品です。「ここではないどこか」が具体的に想像できないという状態が、風景と会話から伝わってきます。

事件を解決に向かわせない構成が効いています。近くで大きなことが起きても、自分の生活は変わらない。この当たり前のことを描いた青春映画は多くありません。

松本穂香をはじめ、俳優陣の演技は自然です。台詞が少なく、間が多い。ここを退屈と感じる人はいるでしょう。

物語としての起伏はほとんどありません。雰囲気を味わう作品と割り切って観るのが良いと思います。

この作品の良さ

  • 郊外の風景の撮り方
  • 事件を背景に置いたままの構成
  • 複数の視点を並べる作り
  • 俳優陣の自然な演技

当サイトの評価

3.8/5.0

郊外のショッピングモールしかない町の、高校生たち。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.8
映像美3.9
音楽3.9
演技4.0
余韻3.9

世間ではどう評価されているか

原作
ふくだももこ の小説
舞台
大阪 郊外
公開
2020

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

監督のふくだももこ自身の小説を原作とする作品です。

地方郊外の閉塞感を描いた青春映画として評価されました。

こんな人におすすめ

  • 地方に住んでいた(住んでいる)人
  • 雰囲気を味わう作品が好きな人
  • 起伏のない映画に耐えられる人

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