

君が世界のはじまり
何も起きないようでいて、全員が少しずつ追い詰められている作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ふくだももこ
- 原作
- ふくだももこ『えん』『まばゆい』
- 出演
- 松本穂香、中田青渚、片山友希、金子大地
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2020年
- 舞台
- 大阪郊外
あらすじ(ネタバレなし)
大阪の郊外。高校生たちの生活圏には、大きなショッピングモールと、そこへ続く道しかありません。
ある日、同級生が父親を殺害する事件が起こります。彼らにとっては身近な出来事でありながら、日常はそのまま続いていきます。
親友同士の女子二人、恋愛に踏み込めない男女、家庭に問題を抱えた生徒。それぞれの事情が、事件を遠い背景にしたまま進んでいきます。
ここが見どころ
郊外の風景
国道、駐車場、モール。どこにでもあって、どこにも行けない場所としての郊外が、丁寧に撮られています。
事件の扱い
殺人事件が起きているのに、物語はそれを追いません。背景として置いたまま日常を描くという構成が、この作品の性格を決めています。
複数の視点
誰か一人の物語ではなく、何人かの断片が並びます。全員がつながっているわけでもない。
この映画について:郊外のショッピングモールしかない町の、高校生たち。
地方の郊外に住む高校生の閉塞を描いた作品です。「ここではないどこか」が具体的に想像できないという状態が、風景と会話から伝わってきます。
事件を解決に向かわせない構成が効いています。近くで大きなことが起きても、自分の生活は変わらない。この当たり前のことを描いた青春映画は多くありません。
松本穂香をはじめ、俳優陣の演技は自然です。台詞が少なく、間が多い。ここを退屈と感じる人はいるでしょう。
物語としての起伏はほとんどありません。雰囲気を味わう作品と割り切って観るのが良いと思います。
この作品の良さ
- 郊外の風景の撮り方
- 事件を背景に置いたままの構成
- 複数の視点を並べる作り
- 俳優陣の自然な演技
当サイトの評価
郊外のショッピングモールしかない町の、高校生たち。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.0 |
| 余韻 | 3.9 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- ふくだももこ の小説
- 舞台
- 大阪 郊外
- 公開
- 2020 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
監督のふくだももこ自身の小説を原作とする作品です。
地方郊外の閉塞感を描いた青春映画として評価されました。
こんな人におすすめ
- 地方に住んでいた(住んでいる)人
- 雰囲気を味わう作品が好きな人
- 起伏のない映画に耐えられる人
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