喜劇 愛妻物語(2020年・邦画)のイメージ

喜劇 愛妻物語

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

笑える映画ですが、笑っていいのか分からなくなる瞬間が何度もあります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
足立紳
原作
足立紳『喜劇 愛妻物語』
出演
濱田岳、水川あさみ、新津ちせ
製作国
日本
公開
2020年
ジャンル
コメディ

あらすじ(ネタバレなし)

脚本家の豪太は、10年近くまともな仕事がありません。生活は妻のチカのパート収入で成り立っています。

チカは容赦がありません。「働け」「才能がない」と面と向かって言い、夫婦生活も拒み続けています。豪太はそれでも下心を捨てられません。

取材と称した香川への家族旅行が決まります。仕事につながるかもしれないという淡い期待と、妻の冷たい視線を抱えたまま、一家は出発します。

ここが見どころ

水川あさみの罵倒

遠慮のない言葉が延々と続きます。俳優のイメージを完全に壊しにいった仕事で、この役があるから作品が成立しています。

夫の情けなさ

濱田岳演じる夫に、擁護できる点がほとんどありません。作者自身をモデルにしていることが、この容赦のなさを可能にしています。

娘の視点

夫婦喧嘩を横で見ている子どもが常に画面にいます。この存在が、笑いに苦さを加えています。

この映画について:売れない脚本家の夫と、容赦のない妻。

夫婦の罵り合いだけで最後まで持たせる作品です。物語らしい物語はなく、旅行に行って帰ってくるだけです。

それでも観ていられるのは、両者の言い分がどちらも分かるからです。妻の怒りは正当で、夫のみっともなさにも見覚えがある。どちらかに肩入れさせない造りになっています。

監督の足立紳自身の経験に基づいており、そのぶん自己批判が徹底しています。自分をここまで格好悪く描ける人は多くありません。

下ネタと言い争いが延々と続くので、苦手な人には辛いはずです。また、夫の言動には現在の目で見ると問題のある部分もあります。

この作品の良さ

  • 水川あさみのイメージを壊す演技
  • 作者自身をモデルにした容赦のなさ
  • どちらにも肩入れさせない構造
  • 子どもの視点が加える苦さ

当サイトの評価

3.8/5.0

売れない脚本家の夫と、容赦のない妻。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美3.6
音楽3.6
演技4.2
余韻3.8

世間ではどう評価されているか

原作
足立紳 の自伝的小説
公開
2020
ジャンル
コメディ

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

脚本家・足立紳の自伝的小説を、本人が監督して映画化した作品です。

夫婦の言い争いを中心に据えた構成で、各種の映画賞で水川あさみが評価されました。

こんな人におすすめ

  • 身も蓋もない夫婦の話が観たい人
  • 下ネタと罵り合いに耐性がある人
  • 自虐的な作品が好きな人

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