

喜劇 愛妻物語
笑える映画ですが、笑っていいのか分からなくなる瞬間が何度もあります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 足立紳
- 原作
- 足立紳『喜劇 愛妻物語』
- 出演
- 濱田岳、水川あさみ、新津ちせ
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2020年
- ジャンル
- コメディ
あらすじ(ネタバレなし)
脚本家の豪太は、10年近くまともな仕事がありません。生活は妻のチカのパート収入で成り立っています。
チカは容赦がありません。「働け」「才能がない」と面と向かって言い、夫婦生活も拒み続けています。豪太はそれでも下心を捨てられません。
取材と称した香川への家族旅行が決まります。仕事につながるかもしれないという淡い期待と、妻の冷たい視線を抱えたまま、一家は出発します。
ここが見どころ
水川あさみの罵倒
遠慮のない言葉が延々と続きます。俳優のイメージを完全に壊しにいった仕事で、この役があるから作品が成立しています。
夫の情けなさ
濱田岳演じる夫に、擁護できる点がほとんどありません。作者自身をモデルにしていることが、この容赦のなさを可能にしています。
娘の視点
夫婦喧嘩を横で見ている子どもが常に画面にいます。この存在が、笑いに苦さを加えています。
この映画について:売れない脚本家の夫と、容赦のない妻。
夫婦の罵り合いだけで最後まで持たせる作品です。物語らしい物語はなく、旅行に行って帰ってくるだけです。
それでも観ていられるのは、両者の言い分がどちらも分かるからです。妻の怒りは正当で、夫のみっともなさにも見覚えがある。どちらかに肩入れさせない造りになっています。
監督の足立紳自身の経験に基づいており、そのぶん自己批判が徹底しています。自分をここまで格好悪く描ける人は多くありません。
下ネタと言い争いが延々と続くので、苦手な人には辛いはずです。また、夫の言動には現在の目で見ると問題のある部分もあります。
この作品の良さ
- 水川あさみのイメージを壊す演技
- 作者自身をモデルにした容赦のなさ
- どちらにも肩入れさせない構造
- 子どもの視点が加える苦さ
当サイトの評価
売れない脚本家の夫と、容赦のない妻。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 3.6 |
| 音楽 | 3.6 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 3.8 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 足立紳 の自伝的小説
- 公開
- 2020 年
- ジャンル
- コメディ
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
脚本家・足立紳の自伝的小説を、本人が監督して映画化した作品です。
夫婦の言い争いを中心に据えた構成で、各種の映画賞で水川あさみが評価されました。
こんな人におすすめ
- 身も蓋もない夫婦の話が観たい人
- 下ネタと罵り合いに耐性がある人
- 自虐的な作品が好きな人
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