波紋RIPPLES
邦画2023年ドラマ2020年代荻上直子

波紋

コメディですが、かなり毒があります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
荻上直子
出演
筒井真理子、光石研、磯村勇斗、木野花
上映時間
120分
公開
2023年5月

あらすじ(ネタバレなし)

依子は、庭に白い石を敷き詰めた枯山水を作り、毎日整えています。夫は東日本大震災の直後に家を出て、そのまま行方不明です。

介護していた義父も亡くなり、彼女は新興宗教「緑命会」に救いを求めています。息子は独立し、家には一人です。

そこへ、13年ぶりに夫が帰ってきます。癌を患い、面倒を見てほしいと言うのです。

ここが見どころ

枯山水

毎日整える白い石庭。秩序への執着が、そのまま形になっています。

筒井真理子の演技

『よこがお』に続く主演。笑顔のまま怒っている、という状態を演じきります。

終盤の踊り

スーパーで流れる曲に合わせて踊る一連。説明のない解放が、この映画の答えです。

この映画について:震災後に出ていった夫が、13年後に癌になって帰ってくる。

宗教、介護、水、放射能。複数の不安が並列され、どれも解決しません。それでも喜劇として成立しているのが手腕です。

荻上直子は『かもめ食堂』などの穏やかな作品で知られますが、この作品はかなり攻撃的です。

難点は、扱う要素が多すぎて散漫に感じられることです。

この作品の良さ

  • 筒井真理子の演技
  • 枯山水という装置
  • 終盤の踊り

当サイトの評価

4.0/5.0

震災後に出ていった夫が、13年後に癌になって帰ってくる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.2
音楽4.0
演技4.7
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

受賞
各映画賞 主演女優賞ほか
ベルリン
出品 2023年パノラマ部門
IMDb
6.7 /10

2023年のベルリン国際映画祭パノラマ部門で上映されました。

筒井真理子は本作で複数の主演女優賞を受賞しています。

こんな人におすすめ

  • 毒のある喜劇が好きな人
  • 荻上直子作品を追いたい人
  • 筒井真理子の演技を観たい人

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