

神は見返りを求める
笑いから始まって、途中から笑えなくなる種類の作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 吉田恵輔
- 出演
- ムロツヨシ、岸井ゆきの、若葉竜也、吉村界人
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2022年
- ジャンル
- ドラマ
あらすじ(ネタバレなし)
イベント会社に勤める田母神は、飲み会で出会った動画配信者のゆりに好意を持ちます。再生数が伸びない彼女を、無償で手伝うようになりました。
撮影も編集も引き受け、企画も考えます。やがてチャンネルは軌道に乗り始めました。
しかしゆりは、より力のある事務所と組むことを選びます。田母神は静かに切り捨てられ、そこから彼の行動が変わっていきます。
ここが見どころ
善意の正体
見返りを求めていないと言いながら、実は求めていた。誰の中にもあるものを、逃げ場なく突きつけてきます。
ムロツヨシの転換
前半の人の良さと、後半の粘着質。同じ人物のまま質が変わっていくのを演じ切っています。
どちらも悪くない構造
配信者の側にも理屈があります。被害者と加害者が入れ替わり続けるため、どこにも安全な立ち位置がありません。
この映画について:善意で手伝った男が、切り捨てられる。
吉田恵輔は『空白』などでも、正義の側に立てない状況を描いてきました。本作も同じで、観客が誰にも味方できないように作られています。
前半は軽いコメディに見えます。しかし中盤以降、善意が要求に変わり、要求が攻撃に変わる。その転換点がどこだったのか、後から考えても特定できません。
岸井ゆきのが優れています。悪意があるわけではなく、ただ自分の利益を選んだだけの人物。その普通さが怖い。
後味は良くありません。それが目的の作品なので、そのつもりで観てください。
この作品の良さ
- 善意の裏側を突きつける主題
- ムロツヨシの人物の変質
- どちらも悪くない構造
- 転換点を特定させない脚本
当サイトの評価
善意で手伝った男が、切り捨てられる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 3.6 |
| 音楽 | 3.6 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 3.8 |
世間ではどう評価されているか
- 監督・脚本
- 吉田恵輔
- 主演
- ムロツヨシ /岸井ゆきの
- 公開
- 2022 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
『空白』『ヒメアノ〜ル』の吉田恵輔が監督・脚本を務めた作品です。
観客がどの人物にも味方できない構造が特徴で、後味の悪さを含めて評価されています。
こんな人におすすめ
- 吉田恵輔の作品が好きな人
- 後味の悪い作品に耐えられる人
- 動画配信の世界に関心がある人
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