隠し砦の三悪人THE HIDDEN FORTRESS
隠し砦の三悪人
黒澤作品の中では気楽に観られる娯楽作です。難しいことは何もありません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 黒澤明
- 出演
- 三船敏郎、上原美佐、千秋実、藤原釜足
- 上映時間
- 139分
- 公開
- 1958年12月
あらすじ(ネタバレなし)
戦国時代。一儲けを狙って戦に出たものの、何も得られず捕虜になった百姓の太平と又七。脱走した二人は、山中で黄金の隠された薪を拾います。
そこへ現れたのが、滅ぼされた秋月家の将軍・真壁六郎太と、身分を隠した姫でした。二人は敵地を突っ切って同盟国へ抜ける計画を立てており、百姓たちは荷物運びとして同行することになります。
ここが見どころ
下から見る視点
物語は、事情を知らない百姓二人の目線で進みます。大きな出来事を、いちばん低い場所から見るという設計です。
火祭りの場面
敵地の祭りに紛れ込む一連。大人数と炎を使った物量の演出で、当時としては破格の規模でした。
この映画について:いちばん弱い二人の視点で、大きな話を見る。
黒澤作品としては珍しく、徹頭徹尾の娯楽作です。主題らしい主題はなく、逃げて、隠れて、切り抜ける。それだけで139分持ちます。
百姓二人の視点を採用したことが効いており、彼らが常に欲得ずくで動くので話が転がります。ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』のロボット二人の発想元にしたのは有名です。
難点は、姫の描き方がやや型どおりなことと、後半に少し間延びがあることです。それでも娯楽時代劇として非常によくできています。
この作品の良さ
- 最も弱い立場からの視点設計
- 火祭りなど大規模な演出
- 難しいことを考えずに楽しめる娯楽性
当サイトの評価
4.6/5.0
いちばん弱い二人の視点で、大きな話を見る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- ベルリン
- 監督賞 1959年
- IMDb
- 8.0 /10
- 影響
- 『スター・ウォーズ』 視点設計の発想元
ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞。ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』の構成、特に二人の下級者から物語を見る視点の発想元として挙げたことで、海外でも広く知られています。
こんな人におすすめ
- 黒澤作品を気楽に試したい人
- 娯楽時代劇が好きな人
- 『スター・ウォーズ』のルーツを知りたい人
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