
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
コインランドリーを営む移民女性が、並行世界の自分の能力を借りて戦う。悪ふざけの密度と、母娘の話の真面目さが同居する。

同窓会としては楽しいのですが、映画としては散漫です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
前作の結末から4年。恐竜は世界各地に拡散し、人間の生活圏と隣り合わせで生きるようになっていました。
一方、遺伝子工学企業バイオシン社は、巨大なイナゴを生み出していました。特定の作物だけを食い尽くすその虫は、世界の食糧供給を脅かし始めます。
調査に乗り出したのは、旧三部作のグラント博士とサトラー博士。そしてクローンの少女を探すオーウェンたち。二つの筋が、バイオシンの研究施設で合流します。
サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムが揃います。この顔ぶれが並ぶだけで、シリーズを追ってきた人には価値があります。
中盤、街中を恐竜が追ってくるアクション。バイクとの追走は、シリーズでは新しい趣向です。
近年の学説を反映した造形が一部で採用されています。細かい部分ですが、更新の意思は感じられます。
最大の問題は、物語の中心が恐竜ではなくイナゴになったことです。遺伝子操作の危険という主題は一貫しているのですが、シリーズに求められているものとずれています。
旧三部作の人物を呼び戻したのは商業的には成功でしたが、そのぶん新旧の人物が多すぎて、どちらの物語も薄くなりました。
アクションは断片的に良い場面があります。ただ、恐竜が世界に放たれたという壮大な設定に対して、実際の舞台は研究施設内に収束してしまいます。設定の大きさを活かせていない。
シリーズの完結編としては物足りない出来です。1作目『ジュラシック・パーク』からの流れを締める作品として、期待に届いていません。
恐竜が世界中に放たれた、その後。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 2.9 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 3.3 |
| 余韻 | 3.0 |
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
『ジュラシック・ワールド』三部作の完結編で、旧三部作の主要人物も再登場しました。
物語の中心が恐竜から遺伝子操作されたイナゴに移った点について、批判が集まりました。当サイトでは『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』も収録しています。
各サービスで「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。