

アイリッシュマン
長いのですが、この長さでなければ成立しません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- マーティン・スコセッシ
- 出演
- ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル
- 上映時間
- 209分
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2019年(配信)
- 受賞
- 米アカデミー賞 作品賞ほか10部門ノミネート
あらすじ(ネタバレなし)
老人ホームで車椅子に座るフランク・シーランが、自らの半生を語り始めます。かつて彼は、組織の「家のペンキ塗り」を請け負う殺し屋でした。
トラック運転手だった彼は、マフィアの幹部ラッセルに引き立てられます。やがて全米トラック運転手組合の会長ジミー・ホッファの護衛を任されました。
ホッファは巨大な権力を持ちながら、組織との関係を悪化させていきます。そしてフランクは、二人の間で選択を迫られることになります。
ここが見どころ
老いの描写
栄光の場面より、その後の何十年が長く描かれます。友人も家族も失った後の時間です。
娘という存在
台詞がほとんどない娘が、父を見続けています。この人物の沈黙が、作品の裁きになっています。
ジョー・ペシ
静かで、決して声を荒らげない組織の幹部です。過去作の役柄とは正反対の造形が見事です。
この映画について:209分。老いた男が、誰もいない部屋で過去を語る。
209分という長さです。しかしこの長さでなければ、老いという主題は成立しません。
スコセッシは長くギャング映画を撮ってきました。本作はその終着点で、栄光を描いた後に、誰もいなくなった時間を延々と映します。
娘の扱いが優れています。ほとんど喋らないまま、父を見続け、そして口をきかなくなる。言葉のない裁きです。
若返らせるCGについては違和感を指摘する声もありました。ただ、老いた身体の動きこそが主題である以上、それも含めて作品の一部です。
この作品の良さ
- 老いた後の時間を長く描く構成
- 娘の沈黙という裁き
- ジョー・ペシの静かな造形
- ギャング映画の終着点としての位置
当サイトの評価
209分。老いた男が、誰もいない部屋で過去を語る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.1 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 209 分
- 米アカデミー賞
- ノミネート 作品賞ほか10部門
- 日本公開
- 2019 年(配信)
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
配信を中心に公開され、アカデミー賞で作品賞を含む10部門にノミネートされました。
俳優を若返らせるCGについては違和感を指摘する声もあります。
こんな人におすすめ
- ギャング映画を観てきた人
- 長尺に耐えられる人
- 老いを扱った作品に関心がある人
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