インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年・洋画)のイメージ
洋画2023年アクション2020年代アメリカ

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

老いを描く冒険映画、という難題への答えとしては、悪くない着地だと思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ジェームズ・マンゴールド
出演
ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、マッツ・ミケルセン
音楽
ジョン・ウィリアムズ
製作国
アメリカ
公開
2023年
シリーズ
第5作・最終作

あらすじ(ネタバレなし)

1969年、ニューヨーク。大学を退官する日を迎えたインディ・ジョーンズは、妻とも別れ、一人で暮らしていました。

そこへ、旧友の娘ヘレナが訪ねてきます。彼女が探しているのは、かつて二人で追った古代の装置「アルキメデスのダイヤル」でした。

同じ装置を、元ナチスの科学者フォラーも狙っていました。装置には時間の裂け目を見つける力があるとされ、彼はそれを使って歴史をやり直そうとしています。

ここが見どころ

老いを隠さない

走れば息が上がり、殴られれば倒れる。ハリソン・フォードの実年齢をそのまま使ったという点で、シリーズの他作とは違う手触りがあります。

冒頭の回想

デジタル処理で若返らせた主人公による列車上のアクション。技術としては見事ですが、違和感を指摘する声もありました。

終盤の選択

内容には触れませんが、冒険家という人物にとって最も残酷な問いが突きつけられます。ここが本作の芯です。

この映画について:80歳の冒険家が、それでも走る。

シリーズの魅力は、遺跡と罠と軽快さでした。本作にはその軽快さがありません。主人公が老い、家族を失い、生きる意味を見失っている状態から始まる。

この設定は誠実ですが、娯楽としては重い。期待されるものと提供されるものが食い違っているという点で、興行的な苦戦も理解できます。

スティーヴン・スピルバーグが監督を降りた初めての作品でもあります。ジェームズ・マンゴールドの演出は手堅いものの、あの独特の高揚感は再現されていません。

それでも終盤の展開は評価したい。冒険を続けてきた人物に、続けられなくなる日が来るという主題に、きちんと向き合っています。

この作品の良さ

  • 老いを隠さずに描いた誠実さ
  • 終盤に置かれた残酷な問い
  • ジョン・ウィリアムズの音楽
  • マッツ・ミケルセンの悪役

当サイトの評価

3.5/5.0

80歳の冒険家が、それでも走る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.2
映像美4.0
音楽4.3
演技3.7
余韻3.6

世間ではどう評価されているか

シリーズ
第5作 最終作
公開
2023
備考
スピルバーグ が監督を務めない初の作品

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

シリーズ第5作にして最終作です。スティーヴン・スピルバーグが監督を務めない初のインディ・ジョーンズ作品となりました。

老いた主人公を正面から描いた点は評価された一方、興行的には苦戦しました。当サイトでは『レイダース』『最後の聖戦』も収録しています。

こんな人におすすめ

  • シリーズを追ってきた人
  • 老いを扱った作品に関心がある人
  • 軽快さを求めずに観られる人

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