

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
老いを描く冒険映画、という難題への答えとしては、悪くない着地だと思います。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ジェームズ・マンゴールド
- 出演
- ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、マッツ・ミケルセン
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 2023年
- シリーズ
- 第5作・最終作
あらすじ(ネタバレなし)
1969年、ニューヨーク。大学を退官する日を迎えたインディ・ジョーンズは、妻とも別れ、一人で暮らしていました。
そこへ、旧友の娘ヘレナが訪ねてきます。彼女が探しているのは、かつて二人で追った古代の装置「アルキメデスのダイヤル」でした。
同じ装置を、元ナチスの科学者フォラーも狙っていました。装置には時間の裂け目を見つける力があるとされ、彼はそれを使って歴史をやり直そうとしています。
ここが見どころ
老いを隠さない
走れば息が上がり、殴られれば倒れる。ハリソン・フォードの実年齢をそのまま使ったという点で、シリーズの他作とは違う手触りがあります。
冒頭の回想
デジタル処理で若返らせた主人公による列車上のアクション。技術としては見事ですが、違和感を指摘する声もありました。
終盤の選択
内容には触れませんが、冒険家という人物にとって最も残酷な問いが突きつけられます。ここが本作の芯です。
この映画について:80歳の冒険家が、それでも走る。
シリーズの魅力は、遺跡と罠と軽快さでした。本作にはその軽快さがありません。主人公が老い、家族を失い、生きる意味を見失っている状態から始まる。
この設定は誠実ですが、娯楽としては重い。期待されるものと提供されるものが食い違っているという点で、興行的な苦戦も理解できます。
スティーヴン・スピルバーグが監督を降りた初めての作品でもあります。ジェームズ・マンゴールドの演出は手堅いものの、あの独特の高揚感は再現されていません。
それでも終盤の展開は評価したい。冒険を続けてきた人物に、続けられなくなる日が来るという主題に、きちんと向き合っています。
この作品の良さ
- 老いを隠さずに描いた誠実さ
- 終盤に置かれた残酷な問い
- ジョン・ウィリアムズの音楽
- マッツ・ミケルセンの悪役
当サイトの評価
80歳の冒険家が、それでも走る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.2 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 3.7 |
| 余韻 | 3.6 |
世間ではどう評価されているか
- シリーズ
- 第5作 最終作
- 公開
- 2023 年
- 備考
- スピルバーグ が監督を務めない初の作品
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
シリーズ第5作にして最終作です。スティーヴン・スピルバーグが監督を務めない初のインディ・ジョーンズ作品となりました。
老いた主人公を正面から描いた点は評価された一方、興行的には苦戦しました。当サイトでは『レイダース』『最後の聖戦』も収録しています。
こんな人におすすめ
- シリーズを追ってきた人
- 老いを扱った作品に関心がある人
- 軽快さを求めずに観られる人
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