ほつれる(2023年・邦画)のイメージ

ほつれる

4.0/5当サイトの評価(5点満点)

説明の少なさが、そのまま作品の強さになっています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
加藤拓也
出演
門脇麦、田村健太郎、染谷将太
製作国
日本
公開
2023年
ジャンル
ドラマ
上映時間
84分

あらすじ(ネタバレなし)

綿子は夫の文則との関係が冷え切っており、別の男性・木村と会うことを支えにしていました。

ある夜、二人でいるときに木村が事故に遭います。目の前で彼は死にました。しかし彼女には、悲しむ立場がありません。

誰にも打ち明けられないまま、彼女は日常に戻ります。夫との生活は続き、感情の行き場だけがなくなっていきます。

ここが見どころ

説明しない構成

登場人物は自分の気持ちをほとんど言葉にしません。沈黙と間で状況を見せるやり方が徹底されています。

門脇麦の芝居

泣き崩れる場面がありません。表情を作らないことで、内側の状態が伝わるという難しい演技です。

夫という存在

夫は悪人ではありません。ただ噛み合わない。誰も悪くないのに壊れていく関係が描かれます。

この映画について:不倫相手が、目の前で事故に遭う。

不倫相手を失うという、悲しむことが許されない喪失を扱っています。この着眼が鋭い。

劇作家でもある加藤拓也の演出は、会話の間を長く取ります。言葉になる前の状態を映すことに賭けた作りで、それが成功しています。

門脇麦が優れています。感情を表に出さないまま84分を持たせるのは相当に難しい。

起伏がなく、解決もありません。後味は決して良くないので、そのつもりで観てください。

この作品の良さ

  • 悲しむ資格のない喪失という着眼
  • 会話の間を長く取る演出
  • 門脇麦の抑えた演技
  • 誰も悪人にしない構図

当サイトの評価

4.0/5.0

不倫相手が、目の前で事故に遭う。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美3.9
音楽3.8
演技4.4
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

上映時間
84
監督・脚本
加藤拓也
公開
2023

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

劇作家・演出家としても活動する加藤拓也が監督・脚本を務めた作品です。

心情を説明しない構成と門脇麦の演技が評価されました。

こんな人におすすめ

  • 説明の少ない作品が好きな人
  • 夫婦関係を扱った映画に関心がある人
  • 門脇麦の演技を観たい人

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