

ほつれる
説明の少なさが、そのまま作品の強さになっています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 加藤拓也
- 出演
- 門脇麦、田村健太郎、染谷将太
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2023年
- ジャンル
- ドラマ
- 上映時間
- 84分
あらすじ(ネタバレなし)
綿子は夫の文則との関係が冷え切っており、別の男性・木村と会うことを支えにしていました。
ある夜、二人でいるときに木村が事故に遭います。目の前で彼は死にました。しかし彼女には、悲しむ立場がありません。
誰にも打ち明けられないまま、彼女は日常に戻ります。夫との生活は続き、感情の行き場だけがなくなっていきます。
ここが見どころ
説明しない構成
登場人物は自分の気持ちをほとんど言葉にしません。沈黙と間で状況を見せるやり方が徹底されています。
門脇麦の芝居
泣き崩れる場面がありません。表情を作らないことで、内側の状態が伝わるという難しい演技です。
夫という存在
夫は悪人ではありません。ただ噛み合わない。誰も悪くないのに壊れていく関係が描かれます。
この映画について:不倫相手が、目の前で事故に遭う。
不倫相手を失うという、悲しむことが許されない喪失を扱っています。この着眼が鋭い。
劇作家でもある加藤拓也の演出は、会話の間を長く取ります。言葉になる前の状態を映すことに賭けた作りで、それが成功しています。
門脇麦が優れています。感情を表に出さないまま84分を持たせるのは相当に難しい。
起伏がなく、解決もありません。後味は決して良くないので、そのつもりで観てください。
この作品の良さ
- 悲しむ資格のない喪失という着眼
- 会話の間を長く取る演出
- 門脇麦の抑えた演技
- 誰も悪人にしない構図
当サイトの評価
不倫相手が、目の前で事故に遭う。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 84 分
- 監督・脚本
- 加藤拓也
- 公開
- 2023 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
劇作家・演出家としても活動する加藤拓也が監督・脚本を務めた作品です。
心情を説明しない構成と門脇麦の演技が評価されました。
こんな人におすすめ
- 説明の少ない作品が好きな人
- 夫婦関係を扱った映画に関心がある人
- 門脇麦の演技を観たい人
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