ヒンド・ラジャブの声THE VOICE OF HIND RAJAB
洋画2025年ドラマ2020年代実話

ヒンド・ラジャブの声

観るのに強い覚悟が要ります。それでも記録されるべき作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
カウテール・ベン・ハニア
製作国
チュニジア・フランスほか
上映時間
89分
公開
2026年(日本)
形式
実際の通話音声を使用

あらすじ(ネタバレなし)

2024年1月29日、ガザ。パレスチナ赤新月社の緊急コールセンターに、一本の電話が入ります。

電話の向こうにいるのは、車の中に取り残された6歳の少女でした。同乗していた親族はすでに息をしていません。

職員たちは、救急車を向かわせるための許可を得ようと関係機関に連絡を取り続けます。少女には「そこにいて」と言い続けるしかありません。

ここが見どころ

本物の音声

少女の声は、実際に録音された通話音声がそのまま使われています。職員役だけが俳優によって演じられています。

事務所から出ない

全編がコールセンターの中で進みます。観客も、そこにいる人々と同じだけしか状況を知りません。

手続きの描写

許可を待つ時間。誰も助けに行けないという事実が、そのまま作品の中身です。

この映画について:実際の通話記録が、そのまま使われている。

この作品を「映画として評価する」ことには難しさがあります。それでも、実際に起きたことを記録として残すという意志は明確です。

監督のカウテール・ベン・ハニアは、『4人の娘たち』などで実話とフィクションの境界を扱ってきた作家です。

難点は、観るのに非常に強い覚悟が要ることです。人に軽々しく勧められる作品ではありません。

この作品の良さ

  • 実際の音声を使う判断
  • 事務所から出ない構成
  • 記録としての意義

当サイトの評価

4.3/5.0

実際の通話記録が、そのまま使われている。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.1
音楽4.2
演技4.6
余韻5.0

世間ではどう評価されているか

ヴェネツィア
銀獅子賞 2025年
アカデミー賞
ノミネート 国際長編映画賞
IMDb
7.8 /10

2025年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)を受賞し、第98回アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされました(チュニジア代表)。

作中で使われる少女の声は、実際に記録された通話音声です。

こんな人におすすめ

  • 記録としての映画に関心がある人
  • 強い覚悟がある人
  • 現代史を直視したい人

配信を探す

各サービスで「ヒンド・ラジャブの声」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。