

ドリーム
重い題材を、気持ちよく観られる形にまとめた作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・共同脚本
- セオドア・メルフィ
- 出演
- タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケヴィン・コスナー
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2017年
- 受賞
- 米アカデミー賞 作品賞ノミネート
- 題材
- 1960年代のNASA
あらすじ(ネタバレなし)
1961年のバージニア州。NASAでは、コンピュータが普及する前の計算を人間が担っていました。その一部門を、黒人女性たちが支えています。
キャサリンは類まれな計算能力を買われ、宇宙特別研究本部へ配属されます。しかし白人男性ばかりの職場で、彼女が使えるトイレは800メートル先にしかありませんでした。
ドロシーは管理職の仕事をしながら役職を与えられず、メアリーは技術者になる資格を得るために裁判所へ向かいます。三人は、それぞれの方法で壁を越えようとします。
ここが見どころ
仕事映画としての面白さ
差別の話であると同時に、計算で問題を解いていく職業ものとして楽しめます。黒板の場面が気持ちいい。
トイレの距離
800メートル離れたトイレへ走る場面が繰り返されます。制度的な差別を、時間の無駄という具体で示したのが上手い。
先を読む姿勢
ドロシーが計算機の登場を見越してプログラミングを学ぶ筋が良い。抗議ではなく、技能で立場を作ります。
この映画について:宇宙開発を支えた計算手は、黒人女性たちだった。
実話をもとにした作品です。差別を扱いながら、観たあとに気分が良くなるという珍しい作りをしています。
その理由は、三人が受け身でないからでしょう。彼女たちは常に何かを解いており、その結果として立場を変えていきます。
一方で、白人の上司が差別を撤廃する場面などは脚色が入っています。実際にはもっと当事者の努力によるものだったと指摘されており、この点は割り引く必要があります。
娯楽としての完成度は高い。入門として、また子どもと観る作品として適しています。
この作品の良さ
- 職業ものとしての面白さ
- 差別を具体的な不便として示す描写
- 技能で立場を作る三人の造形
- 重い題材を爽快にまとめた構成
当サイトの評価
宇宙開発を支えた計算手は、黒人女性たちだった。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- ノミネート 作品賞ほか3部門
- 題材
- 1960 年代のNASA
- 日本公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
1960年代のNASAで働いた黒人女性たちの実話をもとにした作品で、アカデミー賞作品賞にノミネートされました。
白人上司が差別撤廃を主導する描写など、脚色が加えられている点が指摘されています。
こんな人におすすめ
- 実話ベースの作品が好きな人
- 仕事映画が好きな人
- 子どもと一緒に観たい人
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