

花戦さ
穏やかな時代劇ですが、扱っているのは権力への抵抗です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 篠原哲雄
- 原作
- 鬼塚忠『花いくさ』
- 出演
- 野村萬斎、市川猿之助、佐藤浩市、中井貴一
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2017年
- 題材
- 池坊専好と豊臣秀吉
あらすじ(ネタバレなし)
戦国末期の京都。六角堂の僧・池坊専好は、花を活けることに没頭する変わり者でした。世事には疎く、周囲からは呆れられています。
織田信長、そして豊臣秀吉と、時の権力者と関わるうちに、彼は理不尽な仕打ちを目にします。友人や恩人が、権力者の気まぐれで命を落としました。
武力を持たない彼にできることは、花を活けることだけです。専好は、花によって秀吉に物を申すことを決意します。
ここが見どころ
花という手段
武器を持たない者が、どう権力に抗うか。その答えを花に見出すという着想が本作の核です。
野村萬斎
とぼけた僧を演じます。狂言の所作が、この人物の非現実的な純粋さを支えています。
終盤の大作
最後に活けられる花が見どころです。この場面のために全編があります。
この映画について:花を活けることで、天下人に抗う。
戦国時代を舞台にしながら、合戦はほとんど描かれません。あるのは、花を活ける場面です。
武力を持たない者の抵抗という主題が良い。「花で戦う」という言葉が、比喩ではなく実際の行為として提示されます。
野村萬斎の所作が作品を支えています。浮世離れした人物を、狂言の身体で成立させています。
全体に穏やかで、緊張は控えめです。時代劇としての激しさを求めると物足りないでしょう。
この作品の良さ
- 花で権力に抗うという着想
- 野村萬斎の所作
- 終盤の花の場面
- 合戦に頼らない時代劇
当サイトの評価
花を活けることで、天下人に抗う。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.5 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.7 |
| 演技 | 3.9 |
| 余韻 | 3.6 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 鬼塚忠 の小説
- 題材
- 池坊専好 と豊臣秀吉
- 公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
池坊専好と豊臣秀吉の逸話をもとにした時代劇です。
緊張感が控えめで、時代劇としての激しさは少ない作品です。
こんな人におすすめ
- 穏やかな時代劇が好きな人
- 華道や日本文化に関心がある人
- 野村萬斎の所作を観たい人
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