花戦さ(2017年・邦画)のイメージ

花戦さ

3.5/5当サイトの評価(5点満点)

穏やかな時代劇ですが、扱っているのは権力への抵抗です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
篠原哲雄
原作
鬼塚忠『花いくさ』
出演
野村萬斎、市川猿之助、佐藤浩市、中井貴一
製作国
日本
公開
2017年
題材
池坊専好と豊臣秀吉

あらすじ(ネタバレなし)

戦国末期の京都。六角堂の僧・池坊専好は、花を活けることに没頭する変わり者でした。世事には疎く、周囲からは呆れられています。

織田信長、そして豊臣秀吉と、時の権力者と関わるうちに、彼は理不尽な仕打ちを目にします。友人や恩人が、権力者の気まぐれで命を落としました。

武力を持たない彼にできることは、花を活けることだけです。専好は、花によって秀吉に物を申すことを決意します。

ここが見どころ

花という手段

武器を持たない者が、どう権力に抗うか。その答えを花に見出すという着想が本作の核です。

野村萬斎

とぼけた僧を演じます。狂言の所作が、この人物の非現実的な純粋さを支えています。

終盤の大作

最後に活けられる花が見どころです。この場面のために全編があります。

この映画について:花を活けることで、天下人に抗う。

戦国時代を舞台にしながら、合戦はほとんど描かれません。あるのは、花を活ける場面です。

武力を持たない者の抵抗という主題が良い。「花で戦う」という言葉が、比喩ではなく実際の行為として提示されます。

野村萬斎の所作が作品を支えています。浮世離れした人物を、狂言の身体で成立させています。

全体に穏やかで、緊張は控えめです。時代劇としての激しさを求めると物足りないでしょう。

この作品の良さ

  • 花で権力に抗うという着想
  • 野村萬斎の所作
  • 終盤の花の場面
  • 合戦に頼らない時代劇

当サイトの評価

3.5/5.0

花を活けることで、天下人に抗う。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.5
映像美3.9
音楽3.7
演技3.9
余韻3.6

世間ではどう評価されているか

原作
鬼塚忠 の小説
題材
池坊専好 と豊臣秀吉
公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

池坊専好と豊臣秀吉の逸話をもとにした時代劇です。

緊張感が控えめで、時代劇としての激しさは少ない作品です。

こんな人におすすめ

  • 穏やかな時代劇が好きな人
  • 華道や日本文化に関心がある人
  • 野村萬斎の所作を観たい人

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