

愚行録
3.9/5当サイトの評価(5点満点)
ミステリの形をした、階級についての映画です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 石川慶
- 原作
- 貫井徳郎『愚行録』
- 出演
- 妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2017年
- 備考
- 石川慶の長編デビュー作
あらすじ(ネタバレなし)
一年前、閑静な住宅街で一家4人が惨殺されました。犯人は捕まっていません。
週刊誌記者の田中は、この事件を追い始めます。関係者を一人ずつ訪ね、被害者夫婦がどんな人物だったかを聞いていきました。
証言が積み重なるにつれ、理想的だったはずの一家の別の顔が見えてきます。同じ頃、田中の妹は育児放棄の疑いで拘置されていました。
ここが見どころ
証言による再構成
事件そのものはほとんど描かれません。関係者の語りだけで人物像が組み上がります。
階級という主題
大学のサークル、内部進学、就職。日本社会の階層が具体的に描かれます。
石川慶の演出
長編デビュー作とは思えない構成力です。のちに『ある男』『遠い山なみの光』を撮る監督の出発点です。
この映画について:一家惨殺事件を、周囲の証言だけで再構成する。
ミステリの形をとっていますが、扱われているのは階級と、そこから生まれる嫉妬です。
証言だけで人物像を作る構成が優れています。語る人によって被害者の印象が変わり、誰が嘘をついているのか分からなくなる。
大学のサークルの描写が特に生々しい。内部進学者と外部からの学生の壁が、暴力的に示されます。
終盤で明かされる真相は重く、救いはありません。後味は極めて悪い作品です。
この作品の良さ
- 証言だけで人物像を組む構成
- 階級と嫉妬という主題
- 石川慶のデビュー作としての完成度
- 満島ひかりの演技
当サイトの評価
3.9/5.0
一家惨殺事件を、周囲の証言だけで再構成する。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.7 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 貫井徳郎 の小説
- 監督
- 石川慶 (長編デビュー作)
- 公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
貫井徳郎の小説を原作とする作品で、石川慶の長編デビュー作です。
性暴力や育児放棄の描写を含み、後味は極めて悪い作品です。
こんな人におすすめ
- 証言で組み立てるミステリが好きな人
- 階級を扱った作品に関心がある人
- 石川慶の作品を追っている人
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